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Auth0 vs Firebase Auth vs Supabase Auth vs Clerk vs Keycloak:2026年最新 認証サービス比較 完全ガイド

2026年認証サービス比較 Auth0 Firebase Auth Supabase Auth Clerk Keycloak ロゴ一覧

会員登録・ログイン画面をゼロから自前で組む開発者は、もうほとんどいません。ソーシャルログイン、Passkey、MFA、SSOを最初から自社実装するのはセキュリティリスクと保守負担があまりに大きいため、大半のチームはこの領域を実績ある認証サービスに任せています。問題は候補があまりに多く、しかもどれ一つとして条件が同じではないことです。この記事の認証サービス比較は、マーケティングページの宣伝文句ではなく、2026年8月時点で各社の公式料金ページとリリースノートに実際に記載されている数字を基準に書いています。

とりわけこの6か月、この市場は静かに、しかしかなり大きく動きました。Clerkは2026年2月に無料枠を5倍に拡大し、Supabaseは2026年6月に約5億ドル(5,000億ウォン規模、日本円換算で約780億円、1ドル≈156円で概算)の資金調達を受けて企業価値を約105億ドル(約14兆ウォン、日本円換算で約1兆6,380億円)まで伸ばし、Keycloakはネイティブ SCIM プレビューと実験的なマルチクラスタHAを盛り込んだ26.7.0をリリースしました。一方でFirebase Authは、いまだに1st-partyのPasskeyに対応していない空白状態が続いています。数か月前のブログ記事をそのまま信じるのは危険な領域だということです。

この記事では、エンタープライズSaaSの伝統的な強豪Auth0、Googleエコシステムに乗ったFirebase Authentication、Postgresベースのオープンソースバックエンドの一部であるSupabase Auth、React/Next.jsの開発者体験に特化したClerk、そして完全無料のセルフホスティング型オープンソースであるKeycloakの5つを並べて比較します。無料枠、有料プランの開始価格、Passkey・SSO対応状況、セルフホスティングの可否まで、実際の購入意思決定に必要な軸をすべて扱います。

以下では5製品の総合比較表から始まり、製品別の機能ディープダイブ、無料ティア・スケーラビリティのベンチマーク、料金プラン完全比較、ユーザータイプ別のおすすめ、実践的なコツとよくある失敗、FAQまで続きます。確認できていない数値は断定せず「3rd-party推定、公式未確認」と明確に表示していますので、予算を組む際の参考にしてください。


1. Executive Summary:2026年8月 5大認証サービス早わかり比較

忙しい開発者のために、2026年8月時点の5大認証サービスの要点を1枚の表に凝縮しました。

📊 認証サービス比較 総合表

項目Auth0Firebase AuthSupabase AuthClerkKeycloak
核心的な設計思想エンタープライズのコンプライアンス・SSOに特化(Okta傘下)Google Cloudエコシステムにバンドルされた認証Postgresバックエンド一式(BaaS)の一部React/Next.jsのDXに特化、UIコンポーネント内蔵完全無料のセルフホスティング、SAML/LDAP連携に特化
提供形態SaaS専用(独自のバージョン番号なし)Spark/Blazeプランの一部Supabaseプラットフォーム内のモジュール(GoTrueエンジン)SaaS専用セルフホスティング型オープンソース(マネージドSaaSなし)
最新バージョン/直近の変化常時デプロイ、2026年7月24日に4リージョン障害常時デプロイ常時デプロイ、2026年6月に5億ドルの資金調達常時デプロイ、2026年2月5日に無料ティア拡大26.7.0(2026年7月9日リリース)
無料枠(公式)MAU 25,000人、クレジットカード不要MAU 50,000(SAML/OIDCは50)MAU 50,000人MRU 50,000人(MAUとは異なる指標)無制限(セルフホスティング)
有料プラン開始価格$35/月(500 MAU単位)従量課金制(無料枠超過分)$25/月(10万MAU込み)$25/月(5万MRU超過分は従量課金)なし(インフラ費用のみ)
セルフホスティング不可不可可能(GoTrue、Apache 2.0)不可基本前提
Passkey対応Web版はGA、ネイティブアプリは限定的な対応履歴のみ確認非対応(コアSDK)、拡張機能での回避のみ可能2026年5月にベータ提供開始無料プランから標準搭載標準WebAuthn対応
SSO/SAML無料プランからSelf-Service SSOが可能Identity Platform層で対応(無料枠は50)Proから込み、50コネクション超過分は従量課金Proから1件込み(追加は$75/月)全バージョンに標準内蔵
メリットコンプライアンス・SSOの成熟度、無料プランからSSO利用可Googleエコシステムとのシームレスな連携Postgresとの統合、セルフホスティングという選択肢圧倒的に広い無料プランの機能範囲完全無料、LDAP/AD連携で最強
デメリットMAU超過時の課金体系が不透明Passkey非対応という空白、SMS認証は別途課金無料プロジェクトは1週間非アクティブで自動一時停止MRU指標が馴染みにくく他社と額面通りの比較が難しいLTSなし、運用負担は自前で背負う
最適な対象エンタープライズ向けB2B SaaS、SSO必須の組織すでにFirebase/GCPを導入済みのモバイルアプリPostgresフルスタック、セルフホスティングを望むチームReact/Next.jsスタートアップ、スピード重視のMVPデータ主権が必須の機関、レガシーLDAP統合

この表で最も注意すべき行は「無料枠」です。数字だけを見るとFirebase・Supabase・Clerkはいずれも5万前後で似通って見えますが、Clerkの単位はMAUではなく**MRU(Monthly Retained User)**という別の指標であり、額面通りに比較すると判断を誤ります。この違いは第2章で詳しく取り上げます。


2. 5大認証サービス 核心機能ディープダイブ

🔐 1) Auth0 - エンタープライズSSO・コンプライアンスの基準点

🔥 2) Firebase Authentication - Googleエコシステムに乗った認証、しかしPasskeyには空白

🐘 3) Supabase Auth - Postgresバックエンドに組み込まれたオープンソース認証

⚡ 4) Clerk - React/Next.js開発者体験に特化した新興の強豪

🛡️ 5) Keycloak - 完全無料のセルフホスティング型オープンソースIAM


3. 無料ティア&スケーラビリティ ベンチマーク対決

今回の認証サービス比較で契約前に実際に確認すべき軸は、速度ではなく「無料枠がどれだけ寛大か」と「その枠を超えたときに請求額がどれだけ予測可能か」です。公式ページで確認できた数値だけでランキングを付けると、次のようになります。

[2026年8月時点 公式無料枠&課金の透明性]
Keycloak       : ⭐⭐⭐⭐⭐ 無制限(セルフホスティング)、そもそも課金が存在しない
Supabase Auth  : ⭐⭐⭐⭐☆ MAU 5万無料+超過単価を公式公開($0.00325/MAU)
Clerk          : ⭐⭐⭐⭐☆ MRU 5万無料+超過単価を全区間で公式公開
Firebase Auth  : ⭐⭐⭐☆☆ MAU 5万無料(SAMLのみ50)、超過単価は非公開
Auth0          : ⭐⭐⭐☆☆ MAU 25,000無料、超過単価は非公開(3rd-party推定のみ存在)
項目Auth0Firebase AuthSupabase AuthClerkKeycloak
無料枠(公式)MAU 25,000MAU 50,000(SAMLは50)MAU 50,000MRU 50,000無制限
超過課金単価の公開有無非公開(「次の区間料金」としか説明なし)非公開(「Google Cloud料金体系を参照」)公開($0.00325/MAU、Pro基準)公開(区間別$0.02〜$0.012/MRU)該当なし
セルフホスティング不可不可可能不可基本前提

表からわかるように、ClerkとSupabaseは超過課金の単価を公式ページに明記しており予算シミュレーションが可能な一方、Auth0とFirebase Authは「次の区間料金」や「Google Cloud料金体系を参照」といった曖昧な案内にとどまっています。3rd-partyソースが示す具体的な単価(Auth0が約$0.07/MAU、Firebaseの5万〜10万区間が約$0.0055/MAUなど)は公式に確認されていない推定値なので、大規模なトラフィックを見込むなら契約前に営業チームへ直接見積もりを依頼するのが唯一安全な方法です。

無料枠の数字だけを見ればFirebase・Supabase・Clerkはいずれも5万前後で似ているように見えますが、先述の通りClerkのMRUはMAUより狭い指標です。実際の新規登録者に対する再訪問率が低いサービスなら、Clerkの「5万人無料」は他社の「5万MAU無料」よりも体感的にゆとりを感じられるかもしれません。今回の認証サービス比較で数字だけを見て判断せず、自社サービスの再訪問パターンまで併せて考慮すべき理由がここにあります。


4. 料金プラン・価格 完全比較

[有料プランへの参入障壁 — 月額最低費用の低い順、公式ページ基準]
Keycloak                 : $0/月    (インフラ費用のみ、そもそも課金がない)
Clerk (Pro)              : $25/月   (年払いなら$20/月、5万MRU超過分は従量課金)
Supabase Auth (Pro)      : $25/月   (10万MAU込み、超過$0.00325/MAU)
Auth0 (B2C Essentials)   : $35/月   (500 MAU単位)
Auth0 (B2B Essentials)   : $150/月  (Enterprise Connection 3個込み)
Clerk (Business)         : $300/月  (年払いなら$250/月)
Auth0 (B2B Professional) : $800/月  (Enterprise Connection 5個+MFA込み)
Supabase Auth (Team)     : $599/月  (SOC2/ISO 27001、14日間バックアップ)

💰 料金プラン詳細比較表(公式ページ基準、2026年8月確認)

製品無料有料プラン開始価格主な条件
Auth0Free $0(MAU 25,000、カード不要)B2C Essentials $35/月B2C Professional $240/月、B2B Essentials $150/月、B2B Professional $800/月、Enterpriseはカスタム見積もり
Firebase AuthSpark/Blaze共通でMAU 50,000無料(SAML/OIDCは50)従量課金制(Blaze)SMS認証・SAML超過分は別途課金、正確な単価はコンソールで要確認
Supabase AuthFree $0(MAU 50,000、1週間非アクティブで一時停止)Pro $25/月(10万MAU込み)超過$0.00325/MAU、Team $599/月(SOC2/ISO 27001)
ClerkHobby $0(MRU 50,000)Pro $25/月(年払い$20/月)Business $300/月(年払い$250/月)、MRU超過は区間別$0.02〜$0.012
Keycloak完全無料(オープンソース)なしインフラ費用のみ発生、RHBKの商用サポート価格は別途要確認

隠れたコストの観点では、3点を押さえておく必要があります。第一に、Auth0のMAU超過課金は「予測不可能」に近いという点です。公式ページが正確な単価を公開していないため、トラフィックが急増しうる季節性のあるサービスなら、契約時点で必ず見積書に超過単価を明文化しておくべきです。実際にコミュニティでは、料金ポリシー改定後に請求額が大きく増えて移行に踏み切ったという個別の事例も報告されていますが、これは企業の公式発表ではなく個々の利用者の報告なので一般化はできないものの、参考にする価値はあります。第二に、Clerkの MRU指標を帯域幅のように考えてはいけません。新規登録初日の活動は課金対象から外れるため、オンボーディング離脱率が高いサービスほど、実際に課金対象となるユーザーは登録者数よりもかなり少なくなる可能性があります。第三に、Keycloakの「完全無料」には人件費が含まれていません。LTSがないため数か月おきにバージョンを追随する必要があり、この運用工数を人件費に換算すると、小規模なチームにとってはむしろマネージドSaaSより高くつく場合がある点を考慮すべきです。


5. ユーザータイプ別 最終おすすめガイド

🎯 1) サイドプロジェクトを始めたばかりの個人開発者

🎯 2) React/Next.jsベースでスピーディにMVPをリリースしたいスタートアップ

🎯 3) Postgresベースのフルスタック SaaSを運営し、セルフホスティングの選択肢も残しておきたいチーム

🎯 4) エンタープライズのSSO・SAML・コンプライアンスが必須のB2B SaaS

🎯 5) すでにFirebase/Google Cloudエコシステムに乗っているモバイルアプリ

🎯 6) データ主権が必須の公共機関・金融業界、またはレガシーなLDAP/ADをそのまま使い続けなければならない組織


6. 実践活用のコツ&よくある失敗

✅ コツ1) ClerkのMRUと他社のMAUを絶対に額面通りに比較しないでください

「5万人無料」という数字だけを見てClerkとSupabaseを同格に扱ってはいけません。MRUは登録から少なくとも1日が経過して再訪問したユーザーだけをカウントし、登録当日の活動は除外される狭い指標です。オンボーディング離脱率が高いサービスなら実際に課金対象となるユーザーは登録者数よりもかなり少なくなり得るので、契約前に自社サービスのD1再訪問率から確認しましょう。

✅ コツ2) Auth0はMAU超過課金の単価を必ず書面で受け取っておきましょう

公式ページが「次の区間料金」としか案内せず正確な単価を公開していないため、トラフィックが急増する可能性があるサービスなら、営業チームとの契約時点で超過単価を明文化しておくことが唯一の安全策です。これを怠って想定より大幅に高い請求を受け取ったというコミュニティの事例も存在します。

✅ コツ3) Firebase Authを使うならPasskeyの空白を最初から計画に織り込みましょう

1st-partyのPasskeyがないという事実は、後から気づくとリファクタリングのコストが膨らみます。パスワードレスログインがロードマップにあるなら、サードパーティ製Extensionの導入を最初からアーキテクチャに組み込んでおくか、Passkeyが必須のプロジェクトであれば、そもそもClerk・Auth0・Supabase・Keycloakのいずれかを検討したほうが賢明です。

✅ コツ4) Supabaseのセルフホスティングはダッシュボードではなく環境変数で設定する必要があります

自社インフラにGoTrueを載せると、マネージド版とは違いダッシュボードのAuth設定パネルが無効化されます。OAuthプロバイダーのキーなどはdocker-compose.ymlの環境変数として直接設定する必要があるため、マネージドダッシュボードのUXを期待して始めると、初期段階でドキュメントを何度も探し直す試行錯誤が発生しかねません。

✅ コツ5) Keycloak導入前に「LTSなし」を運用計画に織り込みましょう

Keycloakは常に最新バージョンだけがセキュリティパッチの対象です。26.7.0のように1〜2か月間隔でマイナーバージョンが出るため、アップグレードを数か月単位で先延ばしにすると、既知の脆弱性にさらされたまま運用することになります。四半期ごとのアップグレードスケジュールをあらかじめカレンダーに組み込んでおくことをお勧めします。

✅ コツ6) 無料プロジェクトを長く放置する予定なら、Supabaseの自動一時停止を覚えておきましょう

Supabase Freeプランは1週間活動がないとプロジェクトが自動的に一時停止されます。デモやポートフォリオ用に長期間稼働させておきたいなら、最低限のヘルスチェックリクエストを定期的に送るか、実運用が始まる時点でProへ移行する計画を立てておきましょう。


7. よくある質問(FAQ)

Q. 認証サービス比較でまず最初に確認すべき基準は何ですか?

「セルフホスティングが必要か」と「エンタープライズSSO/SAMLが今すぐ必要か」の2点です。データ主権やオンプレミス要件があるならKeycloakに候補が絞られ、SSOが無料段階から必要ならAuth0が有利です。この2つの軸に当てはまらないなら、無料枠と開発者体験(Clerk vs Supabase vs Firebase)の比較に進めばよいでしょう。

Q. 5つのサービスの中で無料で始めるのに最も良いのはどこですか?

機能の幅だけを見れば、ClerkのHobbyプランがPasskey・ソーシャルログイン・MFA・UIコンポーネントすべてを無料で提供しており最も手厚いです。ただし完全無料を望み、サーバー運用が負担にならないならKeycloakも良い代替案であり、Postgresバックエンドを併用する予定ならSupabase Free(MAU 5万)も有力な候補です。

Q. Auth0とClerkのどちらがより安いですか?

公式ページ基準では有料プランの開始価格がClerk Pro $25/月、Auth0 B2C Essentials $35/月と、Clerkのほうが低くなります。大規模な利用量の区間で「Auth0はClerkより何倍も高い」という主張をする3rd-partyソースも一部存在しますが、算出方法が公開されていない推定値のため正確な倍率は信頼しにくいです。自社の想定MAU/MRU規模をもとに各社の営業チームへ直接見積もりを依頼するのが最も正確です。

Q. Supabase Authはセルフホスティングできますか?

可能です。オープンソースエンジンGoTrue(Apache 2.0)をPostgREST・Realtime・Storage・Kong・Studioとまとめ、Docker Composeで自社インフラに載せる公式スタックがあります。ただしセルフホスティング時はダッシュボードのAuth設定パネルが無効化されるため、OAuthプロバイダーなどを環境変数で直接設定する必要がある制約があります。

Q. Firebase AuthはPasskeyに対応していますか?

コアのマネージドSDK自体には、2026年初頭時点でも1st-partyのPasskey対応がありません。firebase-web-authnのようなサードパーティ製Extensionを介した回避実装しかできず、他の4製品と比べて明らかな機能の空白だと指摘されています。

Q. Keycloakは完全無料ですが、商用サポートはないのですか?

Keycloak自体はユーザー数や機能に対する課金なしに完全無料です。Red Hatが商用サポート版「Red Hat build of Keycloak」を有料で提供していることは広く知られていますが、正確な商用サポート価格は今回の調査で公式に確認できなかったため、必要であればRed Hatの営業チームへ直接問い合わせることをお勧めします。

Q. ClerkのMRUはMAUと正確にはどう違いますか?

MRU(Monthly Retained User)は、登録から少なくとも1日が経過して再び訪問したユーザーだけをカウントし、登録当日の活動は「First Day Free」ポリシーにより課金対象から除外されます。一方MAUは通常、その月に活動したすべてのユニークユーザーを数えます。つまりMRUは常にMAUと同じか、それより小さい値になるため、「5万人無料」という表現を他社と同じ基準で比較してはいけません。

Q. Auth0から他のサービスへの移行は簡単ですか?

Supabaseは Auth0→Supabaseの公式移行ガイドを提供しており、実際に12万5,000人規模のユーザーを移行した技術ブログの事例も確認できます(ただし企業の公式ケーススタディではなく個人の事例です)。WorkOSなど他社もAuth0移行ガイドを別途提供していることを見ると、この市場でAuth0離脱の需要自体は根強く存在しているようです。ただし移行はセッションやパスワードハッシュの扱いなど細かな論点が多いため、小規模なパイロットから進めることをお勧めします。


8. 結論:2026年 認証サービス比較の実践的まとめ

2026年8月時点で、この認証サービス比較の結論は「唯一の正解」ではなく「まず軸を1つ決めよ」に近いものです。セルフホスティングが不要な大半のスタートアップなら、Clerkの幅広い無料機能とSupabaseのPostgres統合のどちらを選ぶかはフレームワークの好み次第で決めればよく、エンタープライズSSOが最初から必須ならAuth0が依然として最も成熟しています。逆にデータ主権やレガシーLDAP統合が絡んでいるなら、最初からKeycloak以外に事実上の代替はほとんどありません。

数字を1つだけ鵜呑みにして予算を組むのは、この市場では特に危険です。Auth0とFirebase Authはどちらも超過課金の単価を公式には公開しておらず、Clerkの無料枠はMAUではなくMRUという別の指標で計算されているためです。契約前には必ず公式料金ページを再確認し、曖昧な部分は営業チームから書面で単価を受け取っておく習慣が必要です。Passkey導入を検討中であれば、パスワードマネージャー比較の記事も併せて参考にすると、ユーザー側のパスワードレス体験をより広い文脈で理解する助けになります。

[まとめ:自分の状況に合った最終おすすめ]

始めたばかりのサイドプロジェクト / React・Next.js MVP
  → Clerk (Hobby無料、MRU 5万までPasskey・ソーシャル・MFAすべて無料)

Postgresフルスタック SaaS、セルフホスティングの選択肢も欲しい
  → Supabase Auth (Free MAU 5万、GoTrueオープンソースでセルフホスティング可能)

エンタープライズのSSO/SAML/コンプライアンスが必須のB2B SaaS
  → Auth0 (無料からSelf-Service SSO、B2B Professional $800/月)

すでにFirebase/GCPエコシステムに乗っているモバイルアプリ
  → Firebase Auth (MAU 5万無料、ただしPasskeyの空白は要考慮)

データ主権が必須の機関、レガシーLDAP/AD連携
  → Keycloak (完全無料、セルフホスティングが基本前提、LTSなしに注意)

自社サービスが今どの軸(セルフホスティング、SSO、フレームワークのDX、無料枠)を最も優先するのかをまず決め、そのうえでこの記事の認証サービス比較表を重ね合わせれば、想定外の請求書とマイグレーションのリスクをともに減らすことができます。