韓国フードデリバリーアプリ比較2026: 配達の民族 vs クーパンイーツ vs ヨギヨ vs テンギョヨ完全ガイド

2026年8月現在、韓国のフードデリバリー市場は過去10年を通じて最大の地殻変動の真っただ中にあります。2026年7月16日(現地時間)、ウーバー(Uber Technologies)が「配達の民族(ペダルの民族、通称ペミン)」の運営会社ウアハン兄弟の親会社であるデリバリーヒーロー(Delivery Hero SE)の買収を発表し、首位事業者の支配構造そのものが変わることになったからです。そこへクーパンイーツが24時間配達と「一般会員も配送料0ウォン」という超強気の一手を打ち、ヨギヨは送料無料競争から降りてポイント還元中心へと路線を切り替え、新韓(シンハン)銀行のテンギョヨは仲介手数料2%固定という公共性カードで踏みとどまっています。この記事は、こうした激変期において「今この瞬間、自分のスマホにどのアプリを残し、どのサブスクを解約すべきか」に答えるための韓国フードデリバリーアプリ比較完全ガイドです。
要点はシンプルです。2026年のデリバリーアプリは、もはや「加盟店が多いアプリ=良いアプリ」ではありません。今は**① サブスク料金に対する実質的な節約額(損益分岐となる注文回数)、② 特典の性格(配送料無料なのかポイント還元なのか)、③ カバレッジと可用性(深夜・長距離・地域差)**という3つの軸で、アプリごとの性格が完全に分かれています。サブスク料金だけを見てもテンギョヨの0ウォンからクーパンワウの7,890ウォン(約850円)まで開きがあり、同じ「無制限の送料無料」でもヨギパスXには1万7,000ウォン(約1,830円)という最低注文金額の条件が付きます。
本ガイドは2026年8月2日時点でクロス検証できた数値のみを使用します。出典によって大きく食い違う「市場シェア%」のような数字は意図的に除外し、代わりに調査機関の基準を明示したMAUの実数値と、実際の取引にはるかに近い指標であるカード決済額に置き換えました。確認が取れなかった項目は数字を捏造せず、正直に「未確認」と表記しています。
読み終える頃には、① 4大アプリのサブスク商品がそれぞれ何回注文すれば元が取れるのか、② ペミンクラブ年間券とYouTube結合プランのどちらが有利なのか、③ ヨギヨの最大18%還元が実際に送料無料より得になるのはどんな場面か、④ テンギョヨはなぜ急にMAUを落としたのか、それでもなぜ入れておく価値があるのかを、数字で判断できるようになります。
1. Executive Summary: 2026年8月・4大フードデリバリーアプリ比較を一望する
時間のない方のために、まず4大アプリの中核スペックを整理しました。表のすべての数値は、本文で出典と時点を改めて明示します。
📊 2026年8月最新 4大フードデリバリーアプリ総合比較表
| 項目 | 配達の民族(ペミン) | クーパンイーツ | ヨギヨ | テンギョヨ |
|---|---|---|---|---|
| 設計思想のコア | MAU基準の利用者規模 · サブスク囲い込み1位 | クーパン経済圏バンドル · 物量攻勢1位 | 送料無料よりポイント還元1位 | 低手数料の公共性 · 小規模事業者との共生1位 |
| 運営会社 / 支配構造 | ウアハン兄弟(親会社デリバリーヒーロー → ウーバーによる買収を発表) | クーパン | ウィデハンサンサン(偉大な想像) | 新韓銀行 |
| サブスク商品名(2026年8月) | ペミンクラブ | クーパン ワウ メンバーシップ | ヨギパスX + 無限還元 | なし |
| 月額サブスク料金 | 3,990ウォン(約430円/年間券なら月平均1,990ウォン・約210円) | 7,890ウォン(約850円) | 2,900ウォン(約310円)(2026年初時点) | 0ウォン |
| 配送料の特典 | アルトゥル配達(まとめ配達)は無制限で無料 / ハンジプ配達(単件配達)は一部割引 | 毎回の注文で配送料0ウォン(無制限) | 無制限で配送料0ウォン(1万7,000ウォン・約1,830円以上) | サブスク型の送料無料はなし |
| 還元の特典 | 独立した還元プログラムなし(クーポン中心) | ワウ限定割引など | 無限還元 最大18%(月上限50万ウォン=約5万4,000円) | 自治体の割引クーポン · 新韓カードのキャッシュバック |
| 配達以外のバンドル | Bマート(ペミン運営のクイックコマース)10%割引クーポン無制限、YouTube Premium結合(13,990ウォン=約1,500円) | ロケット配送の送料・返品無料 + クーパンプレイ | ネイバープラスメンバーシップ連携ならサブスク料金0ウォン | 仁川(インチョン)の地域通貨での決済 |
| 仲介手数料(店舗側) | 2.0% ~ 7.8%の段階制 | 2.0% ~ 7.8%の段階制(+店主負担の配送料1,900~3,400ウォン=約200~370円) | 9.7%が基本 / 最低4.7% | 2.0%固定 · 広告費0ウォン |
| MAU(2026年6月、モバイルインデックス系列) | 2,433万人 | 1,371万人 | 404万人 | 個別集計は非公開(2026年4月は228万) |
| 長所 | MAU基準の利用者規模1位、年間券の安さ、OTT結合 | 毎回の注文で配送料0ウォン、24時間配達(ソウル・京畿・6大広域市)、クーパン統合特典 | ネイバープラス連携なら実負担0ウォン、還元率最大18%、月間券基準では最安の2,900ウォン | サブスク料金・手数料の負担なし、料理の価格自体が安くなる余地 |
| 短所 | ハンジプ配達は全額無料ではない、支配構造の不確実性 | 会費7,890ウォン(4社中で最高)、長距離配達で例外が発生 | MAUで劣勢、最低注文金額1万7,000ウォンの条件 | 地域差が大きい、支援予算が尽きると特典が激減 |
| 最適なおすすめ対象 | 週2回以上注文するヘビーユーザー | クーパンのロケット配送を既に使っている世帯 | ポイントを回すのが好きな節約派 | 小規模事業者 · 自治体クーポン活用者 |
一行でまとめると、有料のデリバリーサブスクだけで見ればペミンクラブ年間券(月1,990ウォン=約210円)が最も安く、クーパンを既に使っているならワウが圧倒的に有利、サブスクを一切したくないならテンギョヨとヨギヨの無限還元の組み合わせが答えです。ただし**この記事を読んでいる2026年8月の1か月に限っては、クーパンイーツが「サブスクなし最強」**です。ワウ会員でない一般会員にも毎回の注文で配送料0ウォンが8月まで期間限定で開放されているからです(9月以降の延長可否は未発表)。なお「サブスク料金が最安」という表現が当てはまるのは、そもそも有料商品がないテンギョヨ(0ウォン)だけで、有料のデリバリー専用サブスクの最安はペミンクラブ年間券です。ヨギパスXの2,900ウォンは月間券基準での最安であって、4大アプリ全体の最安ではありません。
2. 4大フードデリバリーアプリ・機能ディープダイブ
🛵 1) 配達の民族(ペミンクラブ) - 利用者規模とサブスク囲い込みの絶対王者
- MAU 2,433万人という規模の経済: デジタルデイリーが2026年7月7日に報じたモバイルインデックス系列の集計によれば、配達の民族の2026年6月MAUは24,333,151人です。2位のクーパンイーツ(13,715,608人)の約1.8倍です。ただし前月比で約17.7万人減っており、頭打ちのサインも同時に出ています。ここで一つはっきりさせておきます。**4大アプリの加盟店(出店店舗)数は各社が公式数値を公開しておらず、直接比較ができません。公開情報で確認できる加盟店数は「ソウル配達+テンギョヨ」のソウル基準6万2,000店舗程度であり、MAUはあくまで利用者数であって店舗数ではありません。そのため本記事では、ペミンを「加盟店1位」ではなく「MAU基準の利用者規模1位」**とだけ表記します。利用者が多いほど店舗の出店誘因も大きくなるのは事実なので「まず開くアプリ」の座は依然ペミンですが、それは推定であって検証済みの数値ではありません。
- 年間サブスク券 = 月平均1,990ウォン: ペミンクラブは2024年5月に無料体験として始まり、2024年9月11日に月3,990ウォン(約430円)の有料へ移行、そして2026年2月26日に年間サブスク券(年23,880ウォン=約2,570円、月平均1,990ウォン)が登場しました。定価比で約49%割安という価格で、4大アプリを通じて最も安い「デリバリー専用」サブスクです。ただし中途解約の際は、利用日数分を差し引いた金額からさらに定価の10%に相当する違約金が引かれます。また年間券は基本商品にのみ適用され、TVING(韓国の大手OTT)やYouTubeとの結合型プレミアム商品は引き続き1か月単位でしか決済できません。
- アルトゥル配達は無料、ハンジプ配達は「割引」: 最も誤解されやすいポイントです。ペミンクラブ会員はアルトゥル配達(まとめ配達=複数の注文をまとめて運ぶ方式)の配送料が無制限で無料ですが、ハンジプ配達(単件配達=1件ずつ直行する方式)は一部割引にとどまり、全額無料ではありません。「ペミンクラブなのに、なぜ配送料が付くの?」の99%は、ハンジプ配達を選んでいるせいです。
- YouTube Premium結合というパラドックス: 2025年9月24日に登場したペミンクラブ × YouTube Premiumの結合商品は月13,990ウォン(約1,500円)です。YouTube Premium単独の定価が韓国では月14,900ウォン(約1,600円)なので、結合商品のほうがYouTube単独より910ウォン(約100円)安いことになります。算術的にはペミンクラブをタダで付けてくれている構造です。(2025年には初月8,990ウォン・再加入9,990ウォンのプロモーション、TVING結合100ウォンのプロモーションも実施されましたが、いずれも2025年の資料であり現在も有効かは確認できていません。)
- サブスクこそが注文量: デリバリーヒーローの決算カンファレンスコールを引用した2026年4月2日の報道によると、ペミンクラブの利用者浸透率は2024年第4四半期で約35%、そして2025年第4四半期にはペミン全体の注文量の約50%がペミンクラブ加入者から発生しました。ペミンが年間券を切ってきた理由が明確に見えてくる数字です。
🚀 2) クーパンイーツ(クーパン ワウ) - 2026年で最も攻撃的なチャレンジャー
- 毎回の注文で配送料0ウォン: ワウメンバーシップ(月7,890ウォン=約850円)の会員は、2024年4月に追加された特典により、クーパンイーツのすべての注文で配送料が0ウォンになります。ただし**ワウメンバーシップ自体の最低注文金額の条件は、公式資料では確認できていません。**ヨギパスXの「1万7,000ウォン以上」のように数字で告知された条件が見つからなかっただけであって、「条件がない」と確認されたわけではありません。根拠の不在を条件の不在と読み替えてはいけません。さらに、店舗ごとの最低注文金額はメンバーシップとは別に設定され得るため、少額で頻繁に頼む人は決済直前の注文画面で自分で確認するのが唯一確実な方法です。
- 2026年5月21日、自ら無料化した最大の武器: クーパンイーツは2026年5月21日から、ワウ会員でない一般会員に対しても「毎回の注文で配送料0ウォン」を8月まで期間限定で拡大しました。クーパンイーツの運営地域全般で、フード注文もグロサリー(買い物)も対象となり、配送料はクーパンイーツが負担します。有料メンバーシップの中核セールスポイントを自ら開放した、破格の一手です。8月以降の延長可否は、本日(8月2日)時点で公式発表が確認できていません。
- 24時間配達体制(ただしソウル・京畿・6大広域市から): クーパンイーツは2026年5月19日から、ソウルと京畿地域、6大広域市を中心に、従来の営業時間(午前6時~翌午前3時)を24時間へと拡大しました。ここで地域条件が核心です。それ以外の地域は順次拡大の対象であり、江原・忠清圏の中小都市などではまだ深夜配達ができない可能性があります。もう一点、「他のアプリは深夜に注文自体ができない」という説明も正確ではありません。ペミンとヨギヨは配達代行業者を活用した**「店舗配達(가게배달)」方式で深夜注文をこなしてきており**、クーパンイーツがやったのは自社ライダー基盤の24時間配達体制をプラットフォーム側で公式化したことです。それでも午前3~6時が「できたりできなかったり」の状態から、予測可能な深夜配達に変わった点は明確な差別化要素です。
- 会費に入っているのは配達だけではない: ワウメンバーシップはクーパンイーツ専用のサブスクではなく、クーパン全体のメンバーシップに配達特典が含まれている構造です。ロケット配送(クーパンの翌日配送サービス)の送料・返品無料、ロケット直輸入の送料無料、クーパンプレイの見放題、ワウ限定商品の割引など、10種類以上の特典が1つの会費に束ねられています。OTTまで含めて天秤にかけるなら、Netflix・TVING・クーパンプレイなどOTT動画配信サービス比較も併せて読むと、会費の体感単価が変わってきます。ちなみに会費は2019年の2,900ウォン → 2021年の4,990ウォン → 2024年の7,890ウォンと値上がりしており、2026年の追加値上げは確認されていません。
- 競争の次の戦線は「長距離」: **2026年8月24日に試験サービス開始予定の長距離配達「隣町の人気店」(仮称)は、釜山(プサン)など一部地域で先行運営された後、順次拡大されます。重要な但し書きは、距離に応じた配送料を顧客が負担する点と、ワウ会員であっても配達距離などに応じて別途の顧客配送料が適用され得るという点です。つまり「送料無料」の例外ゾーンが初めて生まれます。2026年7月16日からは、シェフ13名が参加した「イーツ・シェフコレクション」**のコラボ新メニューも順次登場しています。
💛 3) ヨギヨ(ヨギパスX・無限還元) - 送料無料を捨てて還元に乗り換えたアプリ
- サブスク料金2,900ウォン、ネイバー会員なら0ウォン: ヨギパスXの月額サブスク料金は、**2026年1月6日の報道時点で月2,900ウォン(約310円)**です。2023年5月のローンチ時9,900ウォン → 2023年11月に4,900ウォン → 2024年4月に2,900ウォンと下がってきた結果です。決定的なのは、ネイバープラスメンバーシップ(韓国最大のポータル、ネイバーの有料会員制度)の加入者はヨギパスXを無料で利用できるという点です。ネイバープラスメンバーシップは月額決済で4,900ウォン(約530円)、年額決済なら月あたり3,900ウォン(約420円)程度なので、ネイバーショッピングを既に使っている人にとっては、デリバリーのサブスク費用が事実上0ウォンになります。
- 最低注文金額1万7,000ウォンという落とし穴: ヨギパスXの「無制限で配送料0ウォン」は、対象店舗で1万7,000ウォン(約1,830円)以上を注文したときにのみ適用されます。4大アプリの中でサブスク特典の最低注文金額を数字で明示しているのはヨギパスXだけです。ペミンクラブとクーパンワウについては、条件が公式資料で確認できていないだけであって、「条件がない」と確認されたわけではない点を改めて強調しておきます。いずれにせよ、一人分の少額注文が多いなら、ヨギパスXはこの1万7,000ウォンを先に計算に入れてから加入すべきサブスクです。逆に2人前以上を頼む世帯であれば、この条件は事実上ないのと同じです。
- 無限還元は最大18%: 2025年12月にローンチした無限還元は、注文金額の一部を現金同様に使えるポイントとして払い戻す仕組みで、月上限50万ウォン(約5万4,000円)です。基本・スペシャルブランド・決済事業者の還元を合算して最大13%、そこに**「ヨギ・ド還元」の5%が上乗せされて最大18%まで上がります。ヨギヨ側は、還元率が競合他社の5~10倍**水準だと主張しています。
- 非加入者にも門を開いた: 無限還元はもともとヨギパスX加入者の専用特典でしたが、2026年3月3日に全顧客へ拡大され、2026年4月ごろには店舗別のポイント還元率 最大5%を、サブスク加入の有無と無関係に適用するよう変更されました。従来の非加入者の基本還元率が1%だったことを踏まえると、最大5倍の上昇です。ヨギパスXの総加入者は2026年5月の報道時点で186万人以上、「ヨギパスX with ネイバープラスメンバーシップ」の新規加入者は75%増となっています。
- 体力は冷静に見るべきです: 運営会社ウィデハンサンサンの2025年連結決算は、売上高2,011億ウォン(約216億円、前年比 -26.92%)、営業損失153億ウォン(約16億円)(赤字幅は64.56%縮小)、当期純損失841億ウォン(約90億円)(69.40%縮小)です。赤字は大幅に減りましたが黒字転換には失敗しており、その原因は2025年12月にローンチした無限還元の大規模なマーケティング費用にあります。チョン・ジュンヒ代表は「体質改善と人員効率化なしに持続的な経営を担保するのは難しい」として構造改革を進めています。2026年6月のMAUは404万人(前月比 約-14.5万人)で、2023年末にクーパンイーツに抜かれて3位に落ちて以降、反転できていません。
🏦 4) テンギョヨ - サブスク料金0ウォン、手数料2%の公共デリバリーアプリ
- 消費者向けサブスク商品がそもそも存在しません: テンギョヨ(運営:新韓銀行。ソウル市との協約ブランド名は「ソウル配達+テンギョヨ」)には、確認できる有料サブスク商品がありません。2026年のスローガンは**「大韓民国の正しい配達 テンギョヨ」です。サブスク料金が0ウォンということは、そもそも損益分岐の計算自体が不要だという意味であり、節約の経路は低い手数料が料理の価格に反映される余地 + 自治体の割引クーポン + 新韓カードのキャッシュバック**です。
- 仲介手数料2.0%固定、広告費0ウォン: 民間デリバリーアプリが最大9.7%を取るのとは対照的に、テンギョヨは2.0%固定で、しかも広告費を取りません。ソウル市が2026年7月12日に発表した資料によれば、月商1,000万ウォン(約108万円)の店舗を基準に、民間デリバリーアプリと比べて最大77万ウォン(約8万3,000円)を節約でき(単純計算)、2024年から2026年6月までの小規模事業者の累計仲介手数料削減額は約163億ウォン(約17億円)(推計)に達します。
- ソウルでは確実に大きい存在です: 「ソウル配達+テンギョヨ」の2026年上半期の売上高は819億ウォン(約88億円)で、前年同期(326億ウォン=約35億円)の2.5倍、2024年同期比では4.5倍です。6月末時点の累計加盟店は6万2,000店舗(+29.2%)、会員は291万人(+57.3%)で、ソウル市民の3人に1人という計算になります。ただしこの数値はあくまでソウル基準であり、全国の数字と取り違えてはいけません。
- カバレッジは拡大中: 2022年にソウル・釜山・京畿道の一部で始まり、2023年7月18日に全国サービスを開始。2026年5月6日には仁川広域市の公共デリバリーアプリとしてのサービスを開始し、地域通貨(自治体が発行するプレミアム付き商品券)での決済機能を搭載、新規出店した加盟店には最大20万ウォン(約2万1,500円)の店主支援金を支給しました。配達網は配達代行プラットフォームの**バロゴ(Barogo)**と協業して構築しています。
- 構造的な限界も2026年に証明されました: テンギョヨのMAUは2025年7月の238万人(前年同期の約3倍)→ 2025年12月の349万人 → 2026年1月の327万人 → 2026年4月の228万人(デリバリーアプリ4位)へと急落しました。(この4つの数字はいずれもモバイルインデックス系列の集計です。後半のベンチマーク表に出てくる2025年8月の478万人は緑色経済新聞の別調査なので、238万と478万を一続きに読んで「1か月で2倍」と解釈してはいけません。)原因は政府・自治体の割引クーポン支援予算の枯渇です。「支援金で伸び、支援金が切れれば落ちる」という指摘が、実データで裏付けられた形です。店主の間からも、公共デリバリークーポンへの依存、アプリの使い勝手・トラフィック・レコメンドアルゴリズムという「三重の参入障壁」を指摘する声が上がっています。
3. MAU・取引額ベンチマーク対決: 数字で見るフードデリバリーアプリ比較
市場シェア%は出典ごとに互いに矛盾する数値が飛び交っているため、この記事では使いません。代わりに、調査機関と時点を明示できるMAUの実数値と、実際の売上にはるかに近いカード決済額に置き換えます。
先に一つ釘を刺しておきます。**調査機関が違えばパネル構成も集計定義も異なるため、同じアプリのMAUでも大きくズレます。**以下の表は機関ごとに行を分けて記載しているので、**異なる行の数字をつなぎ合わせて増減率を計算しないでください。**比較が成立するのは、同じ機関・同じ調査の中だけです。
[2026年6月 MAUランキング — デジタルデイリー 2026-07-07報道、モバイルインデックス系列]
配達の民族 : ████████████████████ 24,333,151人 (前月比 約-17.7万)
クーパンイーツ : ███████████░░░░░░░░░ 13,715,608人 (前月比 約+19.5万)
ヨギヨ : ███░░░░░░░░░░░░░░░░░ 4,049,017人 (前月比 約-14.5万)
テンギョヨ : ██░░░░░░░░░░░░░░░░░░ 2,280,000人 (※2026年4月時点、基準時点が異なる)
| 指標 | 時点 / 出典 | 配達の民族 | クーパンイーツ | ヨギヨ | テンギョヨ |
|---|---|---|---|---|---|
| MAU | 2026年6月(モバイルインデックス系列) | 24,333,151人 | 13,715,608人 | 4,049,017人 | 非公開 |
| MAU | 2026年第1四半期(エネルギー経済の引用) | 2,249万人 | 1,249万人 | 397万人 | — |
| MAU | 2025年8月(緑色経済新聞) | 2,101万人 | 739万人 | 483万人 | 478万人 |
| MAUの推移 | 2025.12 → 2026.01 → 2026.04 | — | — | — | 349万 → 327万 → 228万 |
| カード決済額(全国) | 2024年12月 | 8,248億ウォン(約887億円) | 5,395億ウォン(約580億円) | — | — |
| カード決済額(全国) | 2025年8月 | 7,499億ウォン(約806億円) | 6,652億ウォン(約715億円) | — | — |
| カード決済額(ソウル) | 2024年12月 | 1,778億ウォン(約191億円) | 1,792億ウォン(約193億円・初の逆転) | — | — |
**※ 上の表のMAU 3行は、それぞれ別の調査機関の発表です。**例えばクーパンイーツが2025年8月の739万人(緑色経済新聞)から2026年第1四半期の1,249万人(エネルギー経済の引用)へ跳ね上がったように見えますが、ここには実際の成長分と機関間の集計差が入り混じっています。**この2つの数字で増加率を計算してはいけません。**時系列として読んでよいのはモバイルインデックス系列同士(2026年6月の行、テンギョヨの推移の行)か、同じ記事の中で並べて提示された数字だけです。カード決済額の3行はすべて時事ジャーナルeの同一集計なので、相互比較して構いません。
第一の見どころは「MAUの差と決済額の差が違う」という点です。MAUだけを見ればペミンはクーパンイーツの1.8倍ですが、時事ジャーナルeが2025年11月19日に報じたカード会社8社の集計に基づく実際のカード決済額を見ると、話は変わってきます。全国基準の差は2024年12月の2,854億ウォン(約307億円)から2025年8月には847億ウォン(約91億円)まで縮まり、ソウルでは既に2024年12月にクーパンイーツ(1,792億ウォン)がペミン(1,778億ウォン)を初めて逆転しました。アプリを開く人の数はペミンのほうがはるかに多いけれど、実際にお金を落とす密度はクーパンイーツのほうが高いという意味です。
第二の見どころは、3位・4位争いの性格です。2025年8月の緑色経済新聞の調査では、ヨギヨ(483万)とテンギョヨ(478万)の差はわずか5万人まで縮まりました。この5万人は同じ調査の中で並べて集計された2つの数字の差なので比較が成立します。「ヨギヨ4位転落」が現実的なシナリオとして語られた背景です。ところが2026年に入って両者とも下落しました。ヨギヨは6月に404万人(モバイルインデックス系列)まで落ち、テンギョヨは支援予算が枯れて4月には228万人(モバイルインデックス系列)まで減りました。機関が違うため「483万→404万」をそのまま減少幅として読むことはできませんが、両機関の調査とも方向は一貫して下向きです。結局、3位の座をめぐって成長競争が起きたのではなく、縮小する市場の中で双方がそれぞれ別の理由で縮んだというのが実情です。
第三の見どころは支配構造です。2026年7月16日、ウーバーはデリバリーヒーローを1株あたり41.50ユーロの現金(約47.60ドル)、持分100%ベースの企業価値約148億ドル(≈22兆ウォン=約2兆3,600億円)で買収すると発表しました。DHの3か月出来高加重平均株価に対して約34%のプレミアムであり、ウーバーが既に保有する約25%の持分を差し引いた実支出は約137億ドルです。ウーバーはDHの50市場を取得し、残る14市場はSSW Partnersが約16億ドルで別途取得します。これによりウーバーの進出国は79か国から99か国へ増えます。ドイツ規制当局の承認を前提に2027年下半期の完了が見込まれ、承認されればウアハン兄弟はウーバーの孫会社になります。
このディールは、ペミン単体の売却プロセスもひっくり返しました。DHはJPモルガンを売却主幹事に選定してウアハン兄弟の単独売却を進めており、希望価格は約**8兆ウォン(約8,600億円)**水準とされていました。2026年5月にティザーレターが送付された後、ウーバー・ネイバー・アリババ・美団点評(メイトゥアン)などが予備デューデリジェンスに着手。本入札の予定日は2026年7月21日でしたが、その5日前の7月16日にウーバーがDH全体の買収を発表したことで本入札は中止となり、ネイバーとの競争入札は成立しませんでした。消費者の立場からすると直ちに料金が変わるわけではありませんが、2027年以降にペミンの特典ポリシーがUber Eatsのグローバル基準に合わせて再編される可能性は、計算に入れておいたほうがよいでしょう。
4. 料金プラン・価格の完全比較: サブスク料金と損益分岐
[2026年8月時点 デリバリーサブスクの月額実負担 — 低いほど有利]
テンギョヨ : 0ウォン (サブスク商品自体がない)
ヨギパスX (ネイバー連携) : 0ウォン (ネイバープラスメンバーシップ加入者)
ペミンクラブ 年間券 : 1,990ウォン (約210円 / 年23,880ウォン・定価比 約49%↓)
ヨギパスX : 2,900ウォン (約310円 / 2026年1月6日報道時点)
ペミンクラブ 月間券 : 3,990ウォン (約430円 / 2024年9月11日の有料化時点の定価)
クーパン ワウ : 7,890ウォン (約850円 / ロケット配送・クーパンプレイ込みの統合会費)
ペミンクラブ×YouTube : 13,990ウォン (約1,500円 / YouTube Premium単独14,900ウォンより安い)
| サブスク商品 | 月額の実負担 | 配送料の特典 | 最低注文金額 | 配達以外のバンドル | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| ペミンクラブ 月間 | 3,990ウォン(約430円) | アルトゥル配達は無制限無料 / ハンジプ配達は一部割引 | 条件は未確認 | Bマート10%割引クーポン無制限、食品・ショッピングのクーポンパック | 2024-09-11に有料化 |
| ペミンクラブ 年間 | 1,990ウォン(約210円)(年23,880ウォン) | 上と同じ | 条件は未確認 | 上と同じ | 2026-02-26に発売 / 中途解約時は定価の10%の違約金 |
| ペミンクラブ × YouTube Premium | 13,990ウォン(約1,500円) | 上と同じ | 条件は未確認 | YouTube Premium | 2025-09-24に発売 / 年間券は適用不可 |
| クーパン ワウ | 7,890ウォン(約850円) | 毎回の注文で配送料0ウォン | 条件は未確認 | ロケット配送の送料・返品無料、ロケット直輸入、クーパンプレイ | 2024-04-13に新規適用 |
| ヨギパスX | 2,900ウォン(約310円) | 無制限で配送料0ウォン | 1万7,000ウォン(約1,830円)以上 | 無限還元 最大18%、ヨマート | 2026-01-06の報道時点 |
| ヨギパスX(ネイバー連携) | 0ウォン | 上と同じ | 1万7,000ウォン以上 | ネイバープラスメンバーシップの特典 | ネイバープラスは月4,900ウォン / 年額決済なら月3,900ウォン |
| テンギョヨ | 0ウォン | サブスク型の送料無料はなし | — | 地域通貨での決済(仁川)、新韓カードのキャッシュバック | サブスク商品自体が存在しない |
損益分岐は「配送料3,000ウォン(約320円)と仮定」した場合、こう分かれます。(これは確定した事実ではなく計算例です。実際の配送料は地域・距離・店舗ごとに異なります。)
- ペミンクラブ年間券(月1,990ウォン) → 月1回の注文で回収。実質的に、月に一度頼むだけでも損にはなりません。
- ペミンクラブ月間券(月3,990ウォン) → 月2回。
- ヨギパスX(月2,900ウォン) → 月1回。ただし毎回の注文が1万7,000ウォン以上でなければならないため、少額注文が中心の人にとっては実効的な損益分岐がさらに後ろへずれます。
- クーパン ワウ(月7,890ウォン) → 月3回。ただし会費にはロケット配送やクーパンプレイなど配達以外の特典が束ねられているので、この7,890ウォンを配達専用の原価と見なすのは不正確です。**同時に、逆方向にも留保が必要です。**会費のうちいくらが配達分なのかを算出できる公開根拠もまた存在しません。クーパンは特典別の原価配分を公開しておらず、ロケット配送1回あたりの節約額やクーパンプレイの換算価格といった数字も公式資料にはありません。したがって本記事では「ワウの配達原価は実際いくら」という計算は行いません。言えるのは、ロケット配送を既に使っている世帯ほど、配達に配分される体感負担が下がるという方向性までです。
- テンギョヨ(0ウォン) → そもそも損益分岐という概念がありません。代わりに節約は低い手数料が料理の価格に反映される余地 + 自治体の割引クーポンから生まれます。
最低注文金額は「未確認」であって「なし」ではありません。上の表でペミンクラブとクーパンワウの最低注文金額を「条件は未確認」としたのは、両社が公式資料で条件を告知しているのを見つけられなかった、という意味です。ペミンの公式サイトには「頼んでも頼んでも配達チップ無料……1人前でも、遠距離でも」という文言がありますが、具体的な適用条件までは明示されていません。いずれにせよ「条件が確認できない」を「条件がない」と読み替えて決済してはいけませんし、この項目で2つのアプリの有利・不利を採点するのも根拠がありません。さらにメンバーシップの条件とは別に、店舗ごとの最低注文金額はどのアプリでも付き得ます。少額注文が多いなら、決済直前の注文画面で最低注文金額と配送料の項目を自分で確認するのが唯一確実な方法です。
隠れコスト1: 二重価格制。 デリバリーアプリの手数料負担を理由に、店内価格とデリバリー価格を変えて設定する店が増えました。業界の一部推計によれば、店主の実質的な負担は仲介手数料 + 店主負担の配送料 + 決済手数料 + 付加価値税 + 広告費を合わせて売上の約25~30%に達するとされますが、これは公式統計ではなく一部の推計です。ただ方向性だけははっきりしています。サブスク料金で配送料を0ウォンにしても、料理の価格自体がアプリごとに違い得るという点は必ず織り込むべきです。
隠れコスト2: テイクアウト注文も有料になりました。 配達の民族は2025年4月14日からテイクアウト注文の仲介利用料6.8%(VAT別)を取り始め、クーパンイーツも2026年4月から順次有料化しました。「テイクアウトすれば店の助けになる」という等式が、以前ほど成り立たなくなったということです。
隠れコスト3: 中途解約の違約金。 ペミンクラブの年間券は安い代わりにロックがかかっています。中途解約時には利用日数分を精算したうえで、定価の10%に相当する違約金が追加で差し引かれます。今後1年間デリバリー習慣が続く自信がないなら、月間券のほうが安全です。
5. ユーザータイプ別・最終おすすめガイド
🎯 1) 週2回以上頼む1~2人世帯のヘビーユーザー(クーパンは使わない)
- 最適な選択: 配達の民族(ペミンクラブ年間券)
- 理由: 月平均1,990ウォン(約210円)なら、配送料3,000ウォンと仮定して月1回の注文で元が取れます。そこにMAU 2,433万人という利用者規模1位が加わります。加盟店数そのものは各社が公開していないため4大アプリを直接比較できませんが、利用者が最も多いアプリほど店舗の出店誘因も大きいという点で、「食べたいものがあるのに、そのアプリに店がない」という事態に遭う確率は相対的に低いと見るのが妥当です。ただし注文時には必ずアルトゥル配達を選ばないと配送料は0ウォンになりません。
🎯 2) 既にクーパンのロケット配送を毎週使っている世帯
- 最適な選択: クーパンイーツ(クーパン ワウ)
- 理由: 7,890ウォン(約850円)という会費は4大アプリの中で最も高く見えますが、この金額にロケット配送の送料・返品無料、ロケット直輸入、クーパンプレイがすべて含まれています。これらの特典を既に使っているなら、配達に実際に配分される負担は会費の全額よりはるかに小さくなります。ただし**「配達の原価だけを切り出せば4大アプリ中で最安」と言える公開根拠はありません。**クーパンが特典別の原価配分を公開していないためであり、純粋な有料サブスク価格だけを並べれば、ペミンクラブ年間券(月1,990ウォン)とネイバー連携のヨギパスX(0ウォン)のほうが安いです。最低注文金額の条件もペミン・クーパンイーツともに未確認なので、この項目をどちらの選択理由にもしないでください。
🎯 3) 午前3~6時に働く人、夜食の時間帯が不規則な人
- 最適な選択: クーパンイーツ
- 理由: クーパンイーツは2026年5月19日から、ソウル・京畿・6大広域市を中心に、従来の午前6時~翌午前3時という営業時間を24時間に拡大しました。ペミン・ヨギヨも配達代行ベースの「店舗配達」で深夜注文を受けてきましたが、午前3~6時を含む24時間配達をプラットフォーム側で公式化したのはクーパンイーツです。ただし6大広域市以外の中小都市ではまだ適用されていない可能性があるため、ワウに加入する前に深夜の時間帯にアプリを開き、自分の街で実際に注文できるかをまず確認してください。
🎯 4) ネイバープラスメンバーシップに既に加入している人
- 最適な選択: ヨギヨ(ヨギパスX)
- 理由: ネイバープラスメンバーシップの加入者はヨギパスXを無料で利用できます。デリバリーのサブスク費用が0ウォンになる唯一の正規ルートです。そこへ最大18%まで上がる無限還元を重ねれば、2人前以上の注文が基本という世帯では実質割引率が最も高くなり得ます。
🎯 5) サブスクは絶対にせず、ポイントを回すのが好きな節約派
- 最適な選択: 2026年8月限定 → クーパンイーツ / 9月以降 → ヨギヨ(無限還元) + テンギョヨの併用
- まず、8月に限ってはクーパンイーツが答えです: クーパンイーツが2026年5月21日から8月まで期間限定で、ワウ会員でない一般会員にも毎回の注文で配送料0ウォンを適用中だからです。サブスク料金0ウォンで配送料まで0ウォンになる組み合わせは、今月はこれだけです。8月以降の延長可否は未発表なので、下の組み合わせは9月以降の基本形として押さえておいてください。
- 理由: 無限還元は2026年3月3日から全顧客へ拡大され、2026年4月ごろからは店舗別の還元率 最大5%がサブスク加入の有無と無関係に適用されます。非加入者の基本還元率が1%だったのと比べれば最大5倍です。そこにサブスク料金0ウォンのテンギョヨを足し、自治体クーポンが放出されたときだけ乗り換えれば、固定費ゼロで割引だけを取りに行けます。
🎯 6) 行きつけの店を応援したい、ソウル・仁川在住の人
- 最適な選択: テンギョヨ
- 理由: 仲介手数料2.0%固定 · 広告費0ウォンという構造なので、店主の負担は民間アプリ(最大9.7%)の5分の1水準です。ソウル市の発表基準で、月商1,000万ウォン(約108万円)の店舗が**最大77万ウォン(約8万3,000円)を節約できます。「ソウル配達+テンギョヨ」の会員が291万人(ソウル市民の3人に1人)**まで増えたのもこの大義ゆえであり、2026年5月6日の仁川サービス開始により地域通貨での決済まで可能になりました。
🎯 7) アプリを1つだけ残したいミニマリスト
- 最適な選択: 配達の民族(クーパン利用者ならクーパンイーツ)
- 理由: カバレッジがすべてです。4大アプリの加盟店数を直接比較できる公開データはありませんが、利用者規模が最も大きいペミンを残すのが失敗確率の最も低い選択であり、クーパン経済圏に既に足を踏み入れている人は、会費が重複しないクーパンイーツ1本に絞るのが総コスト最小になります。アプリを整理するついでに、カカオマップ・ネイバー地図・T mapなど地図アプリ比較やカカオトーク・Telegram・Discordなどメッセンジャーアプリ比較のように重複アプリも一緒に間引けば、ホーム画面はぐっとすっきりします。
6. 実践活用のコツ & よくある失敗
💡 コツ1) ペミンクラブなのに配送料が付くなら、100%「ハンジプ配達」のせいです
ペミンクラブの無制限送料無料はアルトゥル配達にのみ適用されます。ハンジプ配達(単件配達)は一部割引にすぎません。注文画面の最終ステップで配達方式がハンジプ配達になっていると、配送料はそのまま加算されます。急いでいないなら、アルトゥル配達に切り替えるだけで毎回数千ウォン(数百円)が浮きます。サブスク料金を払っているのに、この違いを知らない人が本当に多いのです。
ただしタダではありません。アルトゥル配達はライダーが複数の注文をまとめて回る方式なので、1件だけ直行するハンジプ配達より到着が遅くなることがあります。両方式の平均所要時間の差は各社が実測値を公開しておらず数字で示せませんが、構造上「数千ウォンを節約する代わりに数分長く待つ」というトレードだという点は知って選んだほうが賢明です。逆にクーパンイーツは自社ライダー基盤の単件配達を軸にしてきた点も併せて考慮する価値があります。実戦では急ぐ日はハンジプ配達、急がない日はアルトゥル配達と使い分ける運用が最も現実的です。
💡 コツ2) YouTube Premiumを既に使っているなら、電卓を叩き直してください
YouTube Premium単独の定価は韓国で月14,900ウォン(約1,600円)、ペミンクラブ × YouTube Premiumの結合商品は月13,990ウォン(約1,500円)です。つまりYouTubeだけ使っていた人が結合商品に乗り換えれば、毎月910ウォン(約100円)を節約しながらペミンクラブをおまけで受け取る構造になります。ただし結合商品には年間券が適用されません。デリバリーだけが必要でYouTubeは要らないなら、年間券(月1,990ウォン)のほうがはるかに安いです。この2つは性格がまったく違うので、「安いほう」ではなく「YouTubeを使うかどうか」で分けるべきです。
💡 コツ3) 2026年8月は、クーパンイーツをサブスクなしで試せる最後の月かもしれません
クーパンイーツは2026年5月21日から8月まで期間限定で、一般会員にも毎回の注文で配送料0ウォンを適用中です。フード注文もグロサリーも対象で、配送料はクーパンイーツが負担します。**8月以降の延長可否については、まだ公式発表がありません。**ワウに加入する前に、クーパンイーツの加盟店カバレッジと配達スピードが自分の街でどうなのかを確かめる、絶好のタイミングです。8月に実際に5~6回頼んでみて満足できたら、そのとき加入しても遅くはありません。
💡 コツ4) ヨギヨは「17,000ウォン」という数字をカートに刻み込んでおきましょう
ヨギパスXの無制限送料無料は、1万7,000ウォン(約1,830円)以上の注文にのみ適用されます。1万5,000ウォンのカートにドリンクを1つ足して1万7,000ウォンを超えさせるほうが、配送料をそのまま払うより得になるケースが多いのです。逆に、一人で1万ウォン前後をよく頼む人にとって、ヨギパスXは事実上役に立ちません。この場合はサブスクを解約して無限還元だけ受け取るほうが得策です。無限還元は2026年3月3日から全顧客が対象ですから。
💡 コツ5) 長距離配達は「送料無料」の例外ゾーンになります
クーパンイーツが2026年8月24日に試験サービス開始予定の長距離配達「隣町の人気店」(仮称)では、距離に応じた配送料を顧客が負担し、ワウ会員でも配達距離などに応じて別途の顧客配送料が適用され得ます。「ワウなんだから絶対0ウォン」という習慣のまま決済すると、想定外の配送料を払うことになりかねません。釜山など一部地域での試験運用の後に順次拡大されるので、該当地域のユーザーは決済直前に配送料の項目を必ず確認してください。
💡 コツ6) テンギョヨは「自治体クーポンが出たときだけ開くアプリ」として運用しましょう
テンギョヨのMAUは2025年12月の349万 → 2026年1月の327万 → 2026年4月の228万へと急落しましたが、原因は政府・自治体の割引クーポン支援予算の枯渇でした。裏を返せば、予算が組まれてクーポンが出回る時期には、4大アプリの中で実質的な割引幅が最も大きくなります。常用のメインアプリではなく「クーポン監視用のサブアプリ」として入れておき、自治体の告知が出たときに集中的に使う運用が現実的です。仁川では2026年5月6日から地域通貨での決済まで可能になっています。
💡 コツ7) 同じメニューを2つのアプリで比べるときは、まず「料理の価格」から見ましょう
デリバリーアプリの手数料構造ゆえに、店内価格とデリバリー価格を別々に設定する店が増えました。ペミン・クーパンイーツ(2.0~7.8%)とヨギヨ(4.7~9.7%)、テンギョヨ(2.0%固定)の手数料の差は、結局どこかで価格に反映されます。配送料0ウォンにばかり目を奪われて、料理の価格が2,000ウォン(約215円)高いアプリで頼んでしまう失敗が最もよくあるパターンです。初めて注文する店なら、2つのアプリで同じメニューの合計決済額を並べて表示し比べる30秒が、サブスク料金1か月分を節約してくれます。
💡 コツ8) 年間券は「1年後もここで頼んでいるか」に先に答えてから決済しましょう
ペミンクラブの年間券は定価比で約49%安いものの、中途解約時には定価の10%に相当する違約金が付きます。2027年下半期と見込まれるウーバー=デリバリーヒーローの取引完了後、ペミンの特典ポリシーがどう再編されるかは誰にも断言できません。引っ越しの予定があったり、職場周辺のデリバリー環境が変わりそうなら、月間券のままで様子を見るほうが安全です。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 2026年8月時点で最も安いデリバリーサブスクはどれですか?
有料サブスクだけで見れば、ペミンクラブの年間サブスク券(年23,880ウォン=約2,570円、月平均1,990ウォン=約210円)が最安です。ただしネイバープラスメンバーシップの加入者はヨギパスXが無料なので、既にネイバープラスを使っているなら実質費用0ウォンのヨギヨのほうが安くなります。テンギョヨはそもそも有料サブスク商品がないため、サブスク料金は0ウォンです。
Q. ペミンクラブに加入したのに、なぜ配送料がかかるのですか?
ペミンクラブの無制限送料無料はアルトゥル配達にのみ適用され、ハンジプ配達は一部割引にとどまるからです。注文の過程で配達方式がハンジプ配達に選択されていると、配送料が課金されます。決済の直前に配達方式をアルトゥル配達に変えてみれば、金額が変わることがすぐに確認できます。
Q. クーパン ワウの7,890ウォンは、デリバリーアプリにしては高すぎませんか?
ワウメンバーシップはクーパンイーツ専用のサブスクではなく、クーパン全体のメンバーシップです。1つの会費に、クーパンイーツの無制限送料無料、ロケット配送の送料・返品無料、ロケット直輸入の送料無料、クーパンプレイの見放題など、10種類以上の特典が束ねられています。ロケット配送を既に使っている世帯なら、配達分に按分される実質費用ははるかに小さくなります。逆にクーパンをまったく使わないなら、配送料3,000ウォンと仮定して月3回以上注文しないと元が取れません。
Q. クーパンイーツの一般会員向け配送料0ウォンは、8月以降も続きますか?
クーパンイーツは2026年5月21日から8月まで期間限定で、一般会員にも毎回の注文で配送料0ウォンを適用すると告知しました。**本日(2026年8月2日)時点で、延長または終了に関する公式発表は確認されていません。**8月のうちに十分に使ってみて、加入するかどうかを判断することをおすすめします。
Q. ヨギヨの無限還元は、サブスクに加入しなくても受けられますか?
はい、受けられます。無限還元は2025年12月のローンチ当初はヨギパスX加入者の専用でしたが、2026年3月3日から全顧客へ拡大されました。さらに2026年4月ごろからは、店舗別のポイント還元率 最大5%がサブスク加入の有無と無関係に適用されるよう変更されています。還元は基本・スペシャルブランド・決済事業者を合算して最大13%、「ヨギ・ド還元」の5%を加えて**最大18%**まで可能で、**月上限は50万ウォン(約5万4,000円)**です。
Q. テンギョヨはなぜ利用者が減ったのですか? 今から入れても大丈夫ですか?
テンギョヨのMAUは2025年12月の349万人から2026年1月に327万人、2026年4月には228万人まで落ちました。原因は政府・自治体の割引クーポン支援予算の枯渇です。ただしソウル基準では今も成長中で、「ソウル配達+テンギョヨ」の2026年上半期の売上は819億ウォン(約88億円)と前年同期(326億ウォン)の2.5倍、会員は291万人です。クーポンが出回る時期に限って使うサブアプリとしては、十分に価値があります。
Q. ウーバーがデリバリーヒーローを買収したら、配達の民族はなくなるのですか?
なくなりません。ウーバーは2026年7月16日、DHを1株あたり41.50ユーロ、企業価値約148億ドル(≈22兆ウォン=約2兆3,600億円)で買収すると発表しており、ドイツ規制当局の承認を前提に2027年下半期の完了が見込まれます。承認されればウアハン兄弟はウーバーの孫会社になりますが、サービス自体は維持されます。ちなみにこの発表により、2026年7月21日に予定されていたペミン単体売却の本入札は中止されました。
Q. 店主の立場から見て、手数料が最も低いアプリはどれですか?
テンギョヨが2.0%固定で広告費も取らないため、最も低いです。配達の民族とクーパンイーツは売上区間別の段階制で2.0%~7.8%(ペミンは上位35%が7.8%、中位35~80%が6.8%、下位20%が2.0%)、クーパンイーツはこれに店主負担の配送料1,900~3,400ウォン(約200~370円)が加わります。ヨギヨは「ヨギヨライト」の基本が9.7%、条件を満たせば最低4.7%です。テイクアウト注文もペミンは2025年4月14日から6.8%(VAT別)、クーパンイーツは2026年4月から順次有料化されました。
Q. アプリを2つ以上入れておくほうが得ですか?
はい、ほとんどの場合は得です。サブスクは1つだけ維持し、残りは無料で入れておいて合計決済額を比較するやり方が最も効率的です。同じ店でもアプリごとに料理の価格やクーポンが違い、テンギョヨは自治体クーポンのシーズンにだけ急激に有利になり、ヨギヨの無限還元はサブスクなしでも受けられるからです。スマホの容量が惜しくないなら最低2つ、ソウル・仁川在住なら3つをおすすめします。
8. 結論: 2026年のフードデリバリーアプリ比較の正解は「サブスク1つ + 無料アプリ2つ」
2026年8月のデリバリーアプリ市場は、「誰が1位か」よりも「自分の注文パターンにどのコスト構造が合うか」という問題へと完全に移りました。MAUでは配達の民族が2,433万人で依然として圧倒的ですが、カード決済額の差は2024年12月の2,854億ウォンから2025年8月には847億ウォンまで縮まり、ソウルでは既にクーパンイーツが一度逆転しています。ヨギヨは送料無料競争から降りて最大18%の還元へ舵を切り、テンギョヨは手数料2%固定という大義こそ確かなものの、支援予算に揺さぶられるという弱点を2026年に自ら証明しました。
そのため、現実的な結論は1つに収束します。有料サブスクはたった1つだけ維持し、残りのアプリは無料で入れたまま合計決済額を比較することです。クーパンのロケット配送を既に使っているならワウ1本で完結、クーパンを使わないならペミンクラブ年間券(月1,990ウォン=約210円)がデリバリー専用サブスクとして最安です。ネイバープラスメンバーシップの加入者なら、ヨギパスXが0ウォンなのですから、わざわざ別の有料サブスクを追加する理由はありません。そしてどのケースでも、テンギョヨは自治体クーポンの監視用として入れておく価値があります。
最後に、2026年8月はとりわけ観測しやすい月です。クーパンイーツの一般会員向け配送料0ウォンプロモーションが8月まで期間限定で開いており、8月24日には長距離配達の試験サービスが始まる予定、そしてペミンの支配構造は2027年下半期まで移行プロセスをたどります。今すぐ性急に1年分を決済するよりも、8月の1か月間で2~3つのアプリを併用しながら、自分の街の実際のカバレッジと合計決済額を確かめてから決めることこそ、最も合理的なフードデリバリーアプリ比較の戦略です。
まとめ: あなたの状況に合う最終おすすめ
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クーパンのロケット配送を既に使っている → クーパンイーツ (ワウ7,890ウォンに配達以外の特典まで込み)
クーパンは使わず配達だけよく頼む → 配達の民族 (ペミンクラブ年間券 月1,990ウォン)
ネイバープラスメンバーシップ加入者 → ヨギヨ (ヨギパスX 0ウォン + 無限還元 最大18%)
午前3~6時に注文する → クーパンイーツ (24時間配達、ソウル・京畿・6大広域市)
YouTube Premiumを使っている → ペミンクラブ×YouTube 13,990ウォン (単独14,900ウォンより安い)
サブスクは絶対にしない → 8月限定はクーパンイーツ (一般会員も配送料0ウォン)
9月以降はヨギヨの無限還元 + テンギョヨ併用 (固定費0ウォン)
一人分の少額注文が多い → ヨギパスXだけ避ける (1万7,000ウォンの条件)
ペミン・クーパンイーツは条件未確認なのでアプリ内告知を確認
2人前以上の注文が基本 → ヨギヨ (1万7,000ウォンの条件が事実上無意味)
ソウル・仁川在住 + 行きつけを応援 → テンギョヨ (手数料2%固定、広告費0ウォン)
アプリを1つだけ残したい → 配達の民族 (MAU1位 / 加盟店数は各社が非公開)
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※ 損益分岐はすべて「配送料3,000ウォン(約320円)と仮定」した場合の計算例です。
※ サブスク料金0ウォンはテンギョヨ、有料デリバリーサブスクの最安はペミンクラブ年間券です。