Web会議ツール比較2026: Zoom vs Google Meet vs Teams vs Webex vs Whale ON完全ガイド

2026年8月現在、リモートワーク・ハイブリッドワークが当たり前になった組織にとって、Web会議ツール比較はもはや「どのブランドが有名か」という話ではありません。世界のWeb会議市場規模は2026年時点で約414.2億ドルと推定され、2034年には657.2億ドル規模まで成長すると予測されていますが(Fortune Business Insights系のレポートを引用)、この成長を牽引する軸はこの1年でまるごと入れ替わりました。かつては「画質が良いか、途切れないか」が選択基準でしたが、いまは「無料プランで実際に会議が回るか」と「AIがどれだけ精度よく議事録を要約してくれるか」が決定的な軸になっています。
本稿のWeb会議ツール比較は、スペックの羅列ではなく、実際に財布と会議時間に直結する数字を基準に書いています。Zoomは2026年に入り料金プラン構成を4段階に再編し、「AI Companion」というブランド名を「ZoomMate」に改めました(ただしZoom自身の料金ページには旧名がまだ残っており、切り替えは移行途中です)。Microsoftは365 Copilot Businessアドオンについて、正規料金$21から$18/ユーザー/月への期間限定プロモーションを2026年7月1日から9月30日まで実施中で、Ciscoは2026年のCisco Liveでリアルタイム音声通訳まで対応する新しいAIエージェント群を一気に発表しました。韓国では、Naver(韓国最大のポータル運営企業)が自社ブラウザ「Whale」に内蔵した完全無料のWeb会議機能「Whale ON」が、会員登録なしでリンクだけで参加できる手軽さから、学校・個人事業主・官公庁の需要を着実に取り込んでいます。
比較対象は、市場をリードするグローバル4強のZoom、Google Meet、Microsoft Teams、Cisco Webex、そして韓国特有の事情を反映したNaver Whale ONです。売上ベースの市場シェアを集計した一部の業界統計(demandsageなど二次統計サイトの数値で、一次データの確認はできません)によれば、Zoomが約28%、Teamsが約23%、Google Meetが約17%、Webexが約7%を占め、上位4社で市場全体の60%以上を占めるとされていますが、この順位と実際の購買決定との間には微妙なギャップがあります。専門職の利用経験ベースでは、Zoomを実際に使ったことがあると回答した割合が71%、Teamsが53%、Google Meetが44%で、ユーザー1人あたりの週平均会議回数はZoomユーザーが6.7回とTeamsユーザー(4.9回)、Meetユーザー(4.2回)を上回るという二次統計もあります。
以下では、5サービスの総合比較表から始めて、製品別の機能ディープダイブ、無料プランの実用性ベンチマーク、料金プラン完全比較、ユーザータイプ別の推奨、実践的な活用ヒントとよくある失敗、FAQまでを順に扱います。とくに「以前は正しかった情報」と「今正しい情報」が分かれるポイントを明示しながら進めていきます。
1. Executive Summary: 2026年8月Web会議ツール比較を一望する
忙しい意思決定者のために、5大Web会議サービスの核心条件を1枚の表に圧縮しました。表を見るだけで、どのサービスが自組織に合っているか一次判断ができるように構成しています。
📊 2026年8月最新 5大Web会議サービス総合比較表
| 項目 | Zoom | Google Meet | Microsoft Teams | Cisco Webex | Naver Whale ON |
|---|---|---|---|---|---|
| 設計思想のコア | 純粋なWeb会議専門プラットフォーム | Google Workspaceエコシステム内蔵型 | Microsoft 365コラボレーションスイート統合型 | 規制産業・エンタープライズセキュリティ特化 | ブラウザ内蔵、インストール・登録不要のアクセシビリティ |
| 最新のブランド状況 | 料金プラン4段階(Basic/Pro/Business/Enterprise)に再編、「AI Companion」を2026年7月から「ZoomMate」にリブランド(料金ページには旧名も併存) | 別バージョンなし、AIはGeminiブランドに統合 | 無料 → Essentials → M365 Basic/Standard → Teams Premium → M365 Copilotの階層構造 | Free → Meet → Suite → Enterprise、2026年に新規AI Agentsラインを発表 | Naver Whaleブラウザ内蔵、on.whale.naver.comで即接続 |
| 無料プランの人数 | 最大100人 | 最大100人 | 最大100人 | 最大100人 | 最大500人(2021年公開当時の数値、最新の再検証が必要) |
| 無料プランの時間制限 | グループ会議40分 | 3人以上60分、1対1は無制限 | グループ通話60分、1対1は無制限 | 1回あたり40分 | 無制限(2021年公開当時の数値、最新の再検証が必要) |
| 有料最上位プランの会議時間 | 30時間(Pro) | 24時間(有料プラン) | 30時間(有料アップグレード) | 24時間(Meetプラン) | 該当なし(無料単一プラン) |
| 有料最上位プランの参加人数 | 300人(Business) | 150人(Business Standard) | 300人(有料アップグレード) | 最大1,000人(Enterprise) | 500人(無料プラン自体の上限) |
| 代表的な有料料金(月額、USD) | Pro $14.16(年払い) | Business Standard $14 | Teams Premium $10(アドオン) | Meetプラン $12〜14.5 | 完全無料 |
| AI要約・議事録 | 機能は維持(AI Companion→ZoomMateにリブランド) | Gemini(上位プランに含む) | Teams Premiumのリキャップ、Copilotアドオン | Webex AI Assistant + 2026年新規AI Agents | 確認不可(CLOVA Noteは別製品) |
| 無料プランのカード登録 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要(クレジットカード不要と明記) | 不要、登録自体が不要(参加者基準) |
| 韓国国内でのSEO・利用の特殊性 | グローバル標準 | Workspaceユーザーの自然流入 | M365ユーザーの自然流入 | 公共・金融・医療など規制産業での選好傾向が多数言及 | 会員登録不要のアクセス、学校・個人事業主・官公庁の需要 |
| 最適な推奨対象 | 純粋なWeb会議のヘビーユーザー、大規模ウェビナー | Google Workspace企業 | Microsoft 365企業、ハイブリッドワーク組織 | 公共機関・金融・医療など規制産業 | 非会員の参加が多い小規模な集まり、学校、個人事業主 |
この表で最も注目すべき行は「無料プランの時間制限」と「AI要約・議事録」です。5サービスすべてで無料参加者の上限は100人前後(Whale ONのみ500人)と似て見えますが、時間制限の方式はまったく異なります。Google MeetとTeamsは3人以上のグループ通話にのみ時間制限があり1対1通話は無制限であるのに対し、ZoomとWebexはグループ・1対1の区別なく40分で制限がかかります。この違いひとつだけでも、「無料でどれだけ長く持つか」という問いへの答えがサービスごとに変わってきます。
2. 5大Web会議サービスの機能ディープダイブ
🔵 1) Zoom - 純粋なWeb会議の専門性と料金プラン再編
- 2026年の料金プラン4段階再編: Zoomは2026年初頭、料金プラン構成をBasic(無料)/Pro/Business/Enterpriseの4つの中核プランに単純化しました。以前は別製品だったBusiness Plusは、現在は「Zoom Phoneバンドル」という名称に移り、電話サービス側に再配置されています。
- 「AI Companion」から「ZoomMate」へのリブランド: 会議要約、Chat Compose、予約アシスタント、Smart Recordingなどのアシスタント機能そのものはZoom Workplace全体で引き続き提供されていますが、それらを総称していた**「AI Companion」というブランド名は2026年7月頃に「ZoomMate」という新しい名前に変わりました**(zoom.comのAIアシスタント紹介ページに基づく)。ただしZoomの公式料金ページ(zoom.us/pricing)には本稿執筆時点でも「AI Companion」という旧名がそのまま残っており、Zoom自身もサイト全体でリブランドを完全には反映しきれていない過渡期にあります。機能はそのままなので、以前の資料で「AI Companion」が見つからない場合は「ZoomMate」という名前でも検索してみるとよいでしょう。
- AI Companion 3.0以降の展開: 2025年12月にGA(一般提供開始)されたAI Companion 3.0を起点に、2026年2月には「My Notes/Personal Workflows」のようなエージェント型機能が追加され、ベータ段階としてリアルタイム音声通訳機能のVoice Translatorが公開されました。
- 無料Basicプランの実際の条件: グループ会議は40分・最大100人の制限がかかります。カード登録は不要です。
- Proプランのスペック: 年払い基準で**$14.16/ユーザー/月**(月払いの場合は$16.99)で、会議時間は最大30時間、クラウド録画10GB、AIノート(要約)機能は無制限で含まれます。
- Businessプランのスペック: 年払い基準で**$18.33/ユーザー/月**(月払いの場合は$21.99)で、参加人数の上限が300人まで増え、SSOと無制限ホワイトボードが追加されます。
- 価格変動性に関する注意点: 一部の二次情報源は「2025年7月に45%値上げ→2026年2月に37%値下げ」というような急激な価格変動を報じていますが、信頼性の高い一次情報源で裏付けられていない主張のため、正確な値上げ・値下げ幅というよりは「この1年ほど価格の変動が大きかった」程度に理解しておくのが安全です。
🟢 2) Google Meet - Workspaceエコシステムに内蔵された実用主義
- バージョン番号を持たずWorkspaceプランで細分化: Google Meetには別のバージョン番号がなく、Google Workspace料金プラン(Business Starter/Standard/Plus/Enterprise)と、個人向けGoogle One Premiumサブスクリプションに機能がプランごとに分散する構造を維持しています。AI機能はGmail・Docs・Meetを横断するGeminiブランドに統合されています。
- 無料プランの本当の条件: 参加者3人以上のグループ通話には60分の制限がかかり(50分の時点でチャイム音と警告通知)、1対1通話には時間制限がありません。 会議自体の開設は最大100人まで可能です。ただし無料プランには録画、出欠確認、ブレイクアウトルーム、投票機能が含まれていません。
- Business Starter: $7/ユーザー/月でストレージ30GB、Gmail用Geminiアシスタント、最大100人の会議を提供します。
- Business Standard: $14/ユーザー/月(月払いでは$16.80という言及もあります)で、ストレージ2TB、Gmail・Docs・Meet全体のGemini、最大150人の会議+録画、電子署名機能まで含まれます。
- Business Plus: $22/ユーザー/月です。一部の二次情報源は「従来の$18から値上げされた」と記していますが、一次情報での公式確認はされていません。
- 有料プランの拡張条件: Workspaceの有料プランでは、グループ会議も最大24時間まで延長でき、1080p画質、共同主催者最大25人、リアルタイム字幕・翻訳などのプレミアム機能が解放されます。
- 60分制限に関する混乱: 無料グループ通話の60分制限が実際にどれほど厳格に運用されているかについて、コミュニティサポートフォーラムで問い合わせが続くほどユーザーの間で混乱がありますが、公式には制限が維持されていることが確認されています。
🟣 3) Microsoft Teams - 365エコシステムとともに拡張するコラボレーションハブ
- ラインアップ構造: 別のバージョン番号を持たず、**Teams(無料)→ Teams Essentials → Microsoft 365 Business Basic/Standard(Teamsを含む)→ Teams Premium(AIアドオン)→ Microsoft 365 Copilot(別売りのAIアドオン)**へと続く階層構造です。
- AI機能の階層構造: 会議要約機能である「Intelligent Recap」はTeams Premiumで提供され、リアルタイムのCopilotアシスタントやカスタムリキャップテンプレートといったさらに踏み込んだAI機能はMicrosoft 365 Copilotアドオンで別途提供されます。どのライセンスにどのAI機能が含まれるかについて混乱が大きく、2026年1月にはこれを整理する大学IT部門の案内文が出るほどでした。
- 無料プランの条件: 参加者最大100人、グループ通話は最大60分の制限で、1対1通話には時間制限がありません。
- Teams Essentials: $4.00/ユーザー/月前後とされています(正確な数字は公式ページでの再確認を推奨します)。
- 有料M365アップグレード時の拡張: 参加人数の上限が最大300人、会議時間が最大30時間まで延びます。
- Teams Premium: $10/ユーザー/月で、AI生成の会議リキャップ、40以上の言語のリアルタイム翻訳、カスタム会議ブランディング、機密コンテンツの透かし(ウォーターマーク)機能までを含みます。
- Microsoft 365 Copilotアドオン: スタンダード・ビジネス向けの正規料金は**$21/ユーザー/月**(年払い)、エンタープライズ向けは**$30/ユーザー/月です。Microsoft公式プライシングページによると、Businessアドオンは2026年7月1日〜9月30日の期間限定プロモーションで$18/ユーザー/月**に割引されていますが、これは9月末で終了する期間限定条件のため、購入時点で公式ページの割引適用状況を再確認する必要があります。
- 参考値としてのスペクトラム: Microsoft 365 E5のようなエンタープライズフルスイートまで含めると最大**$57/ユーザー/月**水準まで上がるという記述もありますが、これは標準プランの価格表ではなく、料金スペクトラムの最上位に位置する一例として参考程度に留めるべきです。
🔴 4) Cisco Webex - 規制産業が信頼するセキュリティ特化プラットフォーム
- ラインアップ構造: Webex Free → Webex Meet → Webex Suite → Webex Enterpriseと続き、AIブランドはWebex AI Assistant(会議要約、リアルタイム翻訳、アクションアイテム抽出)と、2026年に新たに発表されたAI Agentsライン(Prep Agent、Translator Agent、Notetaker Agent、AI Concierge、AI WEMなど)に分かれます。
- 無料プラン、韓国公式ページでの一次確認: pricing.webex.com/kr/ko/で直接確認した結果、**Webex Freeは₩0(0円)**であり、会議回数無制限・1回あたり最大40分・参加者最大100人を提供します。メッセージング無制限、画面共有+注釈、ホワイトボード無制限、ローカル録画、高度なノイズキャンセリング、基本サポートが含まれ、クレジットカードの登録は不要です。
- Webex Meetプラン: 海外の二次情報源によれば**$12〜14.5/ユーザー/月**で、24時間会議、参加者200人、AI要約、クラウド録画を提供します。
- Webex Suiteプラン: 海外の二次情報源によれば**$22.50/ユーザー/月**で、Webex Calling・ウェビナー機能が追加されます。
- Webex Enterprise: 非公開の営業問い合わせ方式で、参加者最大1,000人、ローカル+無制限クラウド録画、FedRAMPレベルのセキュリティ、AI Assistantまでを含みます。ただし韓国公式ページは無料プランの価格のみをKRWで明示しており、有料プランは「お問い合わせ」扱いとなっているため、上記の有料価格はウォン建ての正規価格ではなく、米国サイト基準の参考値として見るべきです。
- 2026年、新規AIエージェントを大量発表: 2026年のCisco Live(本社/EMEA)で、AI Concierge、人とAIエージェントを統合管理するWebex AI WEM、コンタクトセンター向けのReal-Time Assist・Wrap-Up Summary(2026年第2四半期GA)、Real-Time Transcription(2026年第1四半期ベータ)などがまとめて公開されました。
- Translator Agent: 話者の声とトーンを保ったままリアルタイムで音声から音声へ通訳する機能で、2026年7月頃にリリースされると報じられています。
- AI Notes: 正式な会議予約なしでも即席の議論を録音・要約してくれる新機能が2026年に追加されました。
🟡 5) Naver Whale ON - インストール・登録不要の韓国特化型無料Web会議
- 最大の強みはアクセシビリティ: Naverが提供するブラウザ「Whale」に内蔵されたWeb会議機能で、
on.whale.naver.comにアクセスするだけで利用できます。Chrome・Edge・Safariなど一般的なブラウザからも接続可能で、ホストのみNaverアカウントが必要となり、参加者はリンクさえあれば登録なしにそのまま入室できます。 - 完全無料の単一プラン: 検索で確認できる範囲では別途の有料プランや法人向けプランの存在は確認されず、現時点では完全無料の単一プランのみが存在するとみられます。ただしこの点が公式発表で100%確定しているわけではありません。
- 中核スペック(再検証が必要): 2021年の正式リリース当時のプレスリリース基準で「参加者500人、時間無制限」を謳っており、2026年時点で書かれた利用ガイドでも依然として完全無料でサービスが続いていることが確認されています。ただし参加者数・時間制限の最新かつ正確な数値は2026年時点で再確認されておらず、500人・無制限という数字は2021年のリリース時点の基準であるという点を考慮する必要があります。
- 基本機能: テキストチャット、画面共有、スライドビュー、参加者のマイク・カメラ制御、バーチャル背景・ぼかし機能を提供し、HD級の画質に対応しているとされています(正確な解像度の数値は未確認です)。
- AI機能はまだ不透明: Whaleブラウザ側では2026年6月頃、対話型・画像ベースの検索に対応する「AIタブ」が追加されたと報じられていますが、これはブラウザ自体のAI検索機能であり、Whale ON(Web会議)専用のAI議事録・要約機能が正式にリリースされたという根拠ではありません。 バーチャル背景の高度化、アバター会議、TTS(音声読み上げ)の統合などは「計画」レベルの言及にとどまっており、リリースが確定しているかどうかは不明です。
- CLOVA Noteとの混同に注意: Naverが提供するAI議事録サービスは**CLOVA Note(クローバノート)**という別アプリであり、Whale ONとは異なる製品です。CLOVA Noteには個人向け無料・法人向けLite・法人向けStandardの料金プランがあり、無料プランには利用時間の割り当て制限があることが確認されていますが、Whale ON自体にこの議事録機能が統合されているかどうかは確認されていません。「Whale ON=Web会議、CLOVA Note=議事録AI」と区別して理解するのが正確です。
3. 無料プランの実用性ベンチマーク
Web会議ツール比較において最も実践的な問いは、結局「無料でどれだけ長く、何人で使えるか」です。以下のランキングは、無料プランの参加人数・時間制限・カード登録要否を総合して付けた体感グレードです。
[2026年8月時点 無料プランの実用コスパ]
Naver Whale ON : ⭐⭐⭐⭐⭐ 500人、無制限(2021年基準、再検証が必要)、登録不要
Google Meet : ⭐⭐⭐⭐☆ 1対1は無制限、グループは60分制限だが100人まで開設可能
Microsoft Teams : ⭐⭐⭐☆☆ 1対1は無制限、グループ60分制限、100人
Cisco Webex : ⭐⭐⭐☆☆ 100人、40分制限だが無制限ホワイトボード・ローカル録画を含む
Zoom : ⭐⭐⭐☆☆ 100人、40分制限、ただし有料転換後はAI要約が最も成熟
| 項目 | Zoom | Google Meet | Microsoft Teams | Webex | Whale ON |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料プランの人数 | 100人 | 100人 | 100人 | 100人 | 500人(2021年基準、再検証が必要) |
| 無料プランの時間制限 | 40分(グループ) | 60分(3人以上)、1対1は無制限 | 60分(グループ)、1対1は無制限 | 40分 | 無制限(2021年基準、再検証が必要) |
| 有料最上位プランの会議時間 | 30時間(Pro) | 24時間(有料) | 30時間(有料) | 24時間(Meetプラン) | 該当なし(無料単一プラン) |
| 有料最上位プランの参加人数 | 300人(Business) | 150人(Standard) | 300人(有料) | 1,000人(Enterprise) | 500人(無料プラン自体の上限) |
| 代表的な有料料金(月額、USD) | Pro $14.16 | Business Standard $14 | Teams Premium $10(アドオン) | Meet $12〜14.5 | 無料 |
| AI要約機能 | あり(AI Companion→ZoomMateにリブランド、機能は維持) | あり(Gemini、上位プラン) | あり(Teams Premium/Copilot) | あり(Webex AI Assistant) | 確認不可(CLOVA Noteは別製品) |
この表でまず押さえておくべき落とし穴は、「人数100人」という数字が5サービスのうち4つでまったく同じように登場するという点です。一見すると同じ条件のように見えますが、実際の体感はまったく異なります。ZoomとWebexは1対1通話でもグループ通話でも40分が経過すれば問答無用で切断されますが、Google MeetとTeamsは1対1通話に限っては時間制限がないため、「短時間の個人面談用」としてはずっと余裕があります。逆に定例のチーム全体ミーティングが多いなら、この40分・60分の差が毎月の有料転換のタイミングを早める要因になります。
Whale ONの「500人・無制限」という数値は表の中でもっとも華やかに見えますが、この数値の根拠が2021年リリース当時のプレスリリースである点は必ず考慮する必要があります。2026年時点でこの条件がそのまま維持されているかどうかはNaverの公式発表で再確認されていないため、「今も本当に500人・無制限のままなのか」、規模の大きいイベントを控えているなら実際の接続テストを事前にしておくことをおすすめします。一方でグローバル4社は、会員登録やクレジットカード登録なしに始められるという共通点があり、小規模チームが気負わずに最初のWeb会議を始めるにはいまも安全な選択肢です。
4. 料金プラン・価格完全比較
[有料参入の壁 ― 代表的な月額料金順、USD]
Teams Premium(アドオン) : $10/月 (AIリキャップ、40以上の言語のリアルタイム翻訳)
Google Meet Starter : $7/月 (ストレージ30GB、Gmail Gemini)
Webex Meet : $12〜14.5/月 (24時間会議、200人、AI要約)
Zoom Pro : $14.16/月 (年払い、30時間会議、AIノート無制限)
Google Meet Standard : $14/月 (ストレージ2TB、150人、録画+電子署名)
Zoom Business : $18.33/月 (年払い、300人、SSO)
Webex Suite : $22.50/月 (Webex Calling・ウェビナー追加)
Google Meet Business Plus : $22/月 (Enterprise前段階の最上位)
💰 料金プラン詳細比較表
| 製品 | 無料 | 有料参入価格 | 核心条件 |
|---|---|---|---|
| Zoom | Basic $0(40分・100人) | Pro $14.16/月(年払い) | 30時間会議、クラウド録画10GB、AIノート無制限 |
| Google Meet | 個人アカウント $0(グループ60分・1対1無制限) | Business Starter $7/月 | 100人会議、ストレージ30GB、Gmail Gemini |
| Microsoft Teams | 無料(60分・100人) | Teams Essentials 約$4/月、Teams Premium $10/月 | Premiumは AIリキャップ+40以上の言語のリアルタイム翻訳 |
| Cisco Webex | Free ₩0(0円)(40分・100人) | Meet $12〜14.5/月 | 24時間会議、200人、AI要約、クラウド録画 |
| Naver Whale ON | 完全無料(単一プラン) | なし | 500人・無制限(2021年基準、再検証が必要) |
隠れたコストの観点から3点を押さえておく必要があります。第一に、**Zoom EnterpriseとWebex Enterpriseはどちらも「非公開、営業に問い合わせ」**方式のため、標準の価格表だけを見て大企業向けの予算を組むことはできません。実際の契約価格は参加人数の規模、契約期間、追加機能の組み合わせによって大きく変わるため、別途見積もりを取る必要があります。第二に、MicrosoftのAIアドオン構造が二重に重なっています。 Teams Premium($10/月)とMicrosoft 365 Copilot(正規料金$21/月、2026年7月〜9月のプロモーション期間中は$18/月、エンタープライズ$30/月)は機能が一部重複しつつもプランが異なるため、「会議要約だけ必要なのか、リアルタイムアシスタントまで必要なのか」を先に決めておかないと、不必要に高額なアドオンを購入することになります。第三に、Google MeetのGemini付加機能は価格ポリシーがまだ流動的です。 「追加料金なしで提供」という報道と「別途Geminiアドオンの契約が必要」という記述が併存しているため、契約前には必ず最新の公式ページで再確認する必要があります。
韓国ウォン(KRW)の価格表記に関しても留意すべき点があります。5サービスのうちWebexのみが韓国公式ページ(pricing.webex.com/kr/ko/)で無料プランの価格をKRW ₩0(0円)と明示しており、残りのZoom・Google Meet・Microsoft Teamsの韓国公式ウォン建て価格表は今回の調査過程で直接確認できませんでした(地域リダイレクトなどでアクセスに失敗)。ウォン建ての予算がどうしても必要な場合は、契約直前に各社の公式プライシングページを改めて開き、ウォン表示の有無と正確な数字を再確認する手順を省略しないほうがよいでしょう。
5. ユーザータイプ別の最終推奨ガイド
Web会議ツール比較の核心は、結局「自組織の会議パターンに、どの制限がいちばん支障が少ないか」を見つけることです。代表的な6つの状況別に推奨をまとめました。
🎯 1) Google Workspaceをすでに使っているスタートアップ・中小企業
- 最適な選択: Google Meet
- 理由: メール・ドキュメント・Web会議がすでに同じアカウント体系の中にあるため、別途のログイン・アカウント管理の負担がありません。Business Starter $7/ユーザー/月から始めて、チーム規模に合わせてStandard・Plusへ自然に拡張でき、Gemini AIがGmail・Docs・Meet全体に及んでいるため業務の流れが途切れません。
🎯 2) Microsoft 365を標準のオフィスツールとして使うハイブリッドワーク組織
- 最適な選択: Microsoft Teams
- 理由: チャット、ファイル共有、Web会議が1つのアプリの中に統合されているため、コラボレーションツールを分散させずに済みます。AI議事録が必要ならTeams Premium($10/月)から始め、組織全体にAIアシスタントが必要になった時点でMicrosoft 365 Copilotアドオンへ拡張していく段階的なアプローチが合理的です。チャット中心のコラボレーションまで併せて検討するなら、Slack・Teams・JANDI・Kakao Workコラボレーションツール比較の記事も参考になります。
🎯 3) 公共機関・金融・医療など規制産業の担当者
- 最適な選択: Cisco Webex
- 理由: 多くの業界資料で、規制産業がWebexを好む傾向が言及されています。Enterpriseプランが備えるFedRAMPレベルのセキュリティ、最大1,000人まで拡張可能な参加人数の上限、新規AI Agentsライン(Prep Agent、Notetaker Agentなど)が、コンタクトセンターや大規模組織の運用に有利に働きます。
🎯 4) 外部顧客・パートナーとのセールスミーティングやウェビナーが多い営業組織
- 最適な選択: Zoom
- 理由: 純粋なWeb会議専門プラットフォームとして、安定性とユーザー認知度がもっとも高い水準です(専門職の利用経験71%で5サービス中トップ)。Proプランの30時間会議・AIノート無制限という組み合わせは、長時間のセールスコールが多いチームに特に有利です。Web会議後に顧客対応まで続く業務フローが多いなら、Salesforce・Zendesk・IntercomなどCRM・カスタマーサポート比較の記事で次のステップのツールを検討してみることもできます。
🎯 5) 会員登録なしで参加者を素早く集める必要がある学校・個人事業主・小規模な集まり
- 最適な選択: Naver Whale ON
- 理由: 参加者はアカウントなしにリンクだけで入室でき、完全無料です。保護者面談、地域の小規模サークル、個人事業主のWeb会議のように、参加者の大半が非会員である状況では参入障壁がもっとも低くなります。韓国国内でNaverアカウントを持つホストが会議を開く前提のサービスなので、韓国市場向けの選択肢として検討してください。ただし500人・無制限というスペックが2021年リリース時点の基準である点は考慮したうえで、大人数の行事を控えているなら会議直前に接続テストをしておくのが安全です。
🎯 6) 会議内容を記録・整理してチームのナレッジベースとして残したいチーム
- 最適な選択: Zoom(AIノート)またはWebex(AI Assistant)+別のノートツールとの併用
- 理由: ZoomのAIノート(旧AI Companion、現ZoomMate機能)とWebex AI Assistantはいずれも、会議要約・アクションアイテム抽出に対応しています。ただし議事録を長期的に検索・整理してナレッジベースまで作りたいなら、Notion・Obsidian・Apple Notes・Craftノートアプリ比較の記事で扱っているノートツールと連携させる組み合わせも併せて検討することをおすすめします。
6. 実践活用ヒント & よくある失敗
✅ ヒント1) 「AI Companion」を検索しても出てこないなら「ZoomMate」で探してみましょう
ZoomのAI要約・Chat Compose・Smart Recording機能は、2026年7月頃にブランド名が「AI Companion」から「ZoomMate」に変わった後もそのまま提供されています。ただしこの切り替えは本稿執筆時点でもまだ完全には終わっておらず、Zoomの公式料金ページには依然として旧名「AI Companion」が残っています。管理画面では両方の名前で検索し、まずZoom Workplaceの設定メニュー全体をあらためて見直すことが先決です。
✅ ヒント2) 1対1の相談が多いなら、Google MeetやTeamsの無料プランだけで十分な場合もあります
両サービスとも1対1通話は無料プランでも時間制限がありません。定例のチーム会議は有料に移行するとしても、個人面談・1対1コーチング用途に限っては無料プランをそのまま維持してコストを抑えることができます。
✅ ヒント3) MicrosoftのAIアドオンを買う前に、必要な機能レベルをまず決めましょう
会議要約だけが必要ならTeams Premium($10/月)で十分ですが、リアルタイムアシスタントやカスタムリキャップテンプレートまで必要ならMicrosoft 365 Copilotアドオン(正規料金$21/月、エンタープライズ$30/月)が必要です。Microsoft公式ページによれば、Businessアドオンは2026年7月1日から9月30日まで$18/ユーザー/月に割引されていますが、これは9月末で終了する期間限定条件なので、購入時点で公式ページの割引状況を再確認したうえで、両製品の機能差を先に表で整理してから購入を決めるほうが無駄を減らせます。
✅ ヒント4) Whale ONを重要なイベントで使うなら、必ず事前の接続テストをしましょう
「参加者500人、時間無制限」というスペックは2021年リリース時点のプレスリリース基準であり、2026年現在も同じかどうかは公式に再確認されていません。保護者会や個人事業主向けの説明会のように参加人数が集中するイベントであれば、本番前に少人数での接続テストを行い、実際の同時接続の上限を体感しておくのが安全です。
✅ ヒント5) Whale ONとCLOVA Noteを同じサービスと勘違いしないでください
Whale ONはWeb会議専用サービスであり、AI議事録の自動生成機能は**CLOVA Note(クローバノート)**という別アプリで提供されています。Whale ONの画面内で自動議事録を探して見つからず戸惑うケースがありますが、議事録が必要ならCLOVA Noteを別途起動して録音する方式を併用する必要があります。
✅ ヒント6) Zoom・Google Meet・Teamsの韓国ウォン価格は契約直前にもう一度確認しましょう
3サービスともに今回の調査では韓国公式ページのウォン(KRW)建て価格表が直接確認できず、引用した価格はすべてUSD建ての二次情報源によるものです。ウォン決済・税金計算書の発行が重要な組織であれば、契約直前に各社のプライシングページでウォン表示の有無と決済方式を必ず再確認することで、予算の誤差を減らせます。
7. よくある質問(FAQ)
Q. Web会議ツール比較でまず確認すべき基準は何ですか?
「1対1通話が多いか、定例のグループミーティングが多いか」です。ZoomとWebexは1対1・グループの区別なく40分の制限がかかりますが、Google MeetとTeamsは1対1通話に限っては無料プランでも時間制限がありません。この違いが有料転換のタイミングを早めるもっとも大きな変数なので、Web会議ツール比較を始める際はまず自分たちの会議パターンを整理してみることをおすすめします。
Q. ZoomのAI Companionはなくなったのですか?
なくなったのではなく、「ZoomMate」という名前に変わりました。会議要約、Chat Compose、予約アシスタント、Smart Recordingといった機能そのものは、2026年7月頃のリブランド後もZoom Workplace全体でそのまま提供されています。ただしZoomの公式料金ページには本稿執筆時点でも旧名「AI Companion」が残っているため、「AI Companion」と「ZoomMate」の両方で検索してみるのが確実です。
Q. Google Meet無料プランの60分制限は本当に今も適用されていますか?
公式には維持されています。参加者3人以上のグループ通話は50分の時点でチャイム音と警告通知が表示された後、60分で終了し、1対1通話のみ時間制限がありません。ただし実際の運用の厳しさについてユーザーの間で混乱があるというコミュニティの問い合わせもあるため、重要な会議であれば事前に60分を超えないよう議題を調整しておくのが安全です。
Q. Microsoft Teams PremiumとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?
Teams Premium($10/月)は、AI生成の会議リキャップ、40以上の言語のリアルタイム翻訳、カスタム会議ブランディング、機密コンテンツの透かしまでをカバーします。Microsoft 365 Copilotアドオン(正規料金$21/月、2026年7月〜9月のプロモーション期間中は$18/月、エンタープライズ$30/月)はそこからさらに一歩進み、リアルタイムのCopilotアシスタントやカスタムリキャップテンプレートといった機能を追加で提供します。両製品の境界が紛らわしいほど重なる部分があり、大学のIT部門が別途案内文を出すほど市場全体の混乱ポイントでした。
Q. Webexはなぜ規制産業で好まれると言われるのですか?
多くの二次的な業界資料で、公共機関・金融・医療といった規制産業がWebexを好む傾向が言及されています。Enterpriseプランで提供されるFedRAMPレベルのセキュリティ、ローカル+無制限クラウド録画、最大1,000人まで拡張可能な参加人数の上限がその背景として挙げられます。ただし正確な定量的採用率の数値は確認されていないため、定性的な傾向としてのみ参考にするのが正確です。
Q. Naver Whale ONは本当に完全無料ですか?
現時点で確認できる範囲ではそうです。検索で確認できる限り別途の有料プランや法人向けプランは存在せず、完全無料の単一プランのみが運用されているとみられます。ただしこれがNaverの公式発表によって100%確定した事実ではないため、大規模な企業導入を検討しているなら、Naverに別途問い合わせてみるのが正確です。
Q. Whale ONにもAI会議要約機能はありますか?
Whale ON自体にAI議事録・要約機能が正式にリリースされたという根拠は確認されていません。NaverのAI議事録サービスはCLOVA Noteという別アプリであり、Whale ONとは異なる製品です。会議要約がどうしても必要なら、Whale ONでWeb会議を進めながらCLOVA Noteを別途起動しておく方法をおすすめします。
Q. 5サービスのうち、無料でもっとも長く・多く使えるのはどこですか?
表面的な数字だけを見ればWhale ONの500人・無制限が圧倒的です。ただしこの数値が2021年リリース時点の基準であり、2026年現在もそのままかどうかは再確認されていない点を考慮する必要があります。グローバル4社の中では、1対1通話が無制限のGoogle MeetとTeamsが実用面でもっとも余裕があり、定例のグループミーティングが中心であれば、結局どのサービスを選んでも40〜60分の制限の中で有料転換のタイミングを検討することになります。
8. 結論: 2026年Web会議ツール比較の実践的な結論
2026年8月時点でのこのWeb会議ツール比較の結論は、「もっとも有名なところ」ではなく「自組織の会議パターンと、すでに使っているエコシステムにもっとも摩擦が少ないところ」です。Google Workspaceを使う組織はGoogle Meetへ、Microsoft 365を使う組織はTeamsへと自然に流れ、純粋なWeb会議の安定性とAI要約の成熟度を最優先に見るならZoomが、規制産業のセキュリティ要件が絡むならWebexが依然として強さを見せています。ここに、会員登録不要のアクセシビリティが必要な韓国国内の小規模な集まりであればWhale ONという選択肢がもう一つ加わる点が、2026年の韓国市場ならではの特殊性です。
ただしこの比較の中でいくつかの点は必ず契約直前に再確認する必要があります。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの韓国ウォン建て公式価格表は今回の調査で直接確認できず、Microsoft 365 Copilot Businessアドオンは2026年9月30日まで$21→$18/ユーザー/月の期間限定プロモーションが実施中なのでその終了前に購入するのが有利であり、Whale ONの500人・無制限というスペックは2021年リリース時点の基準であるという限界があります。Web会議のあとに続くコラボレーションの流れまで併せて整えたいならSlack・Teams・JANDI・Kakao Workコラボレーションツール比較の記事が、顧客対応プロセスも併せて見直したいならSalesforce・Zendesk・IntercomなどCRM・カスタマーサポート比較の記事が、議事録をナレッジベースとして蓄積したいならNotion・Obsidian・Apple Notesノートアプリ比較の記事が、次のステップの判断に役立ちます。
[まとめ: 自分の状況に合った最終推奨]
Google Workspace利用企業
→ Google Meet(Business Starter $7/月から、Gemini統合)
Microsoft 365利用のハイブリッドワーク組織
→ Microsoft Teams(Teams Premium $10/月、AIリキャップ+40言語翻訳)
公共・金融・医療など規制産業
→ Cisco Webex(Enterprise最大1,000人、FedRAMPレベルのセキュリティ)
セールスミーティング・ウェビナーが多い営業組織
→ Zoom(Pro $14.16/月、30時間会議、AIノート無制限)
会員登録なしの参加が重要な学校・個人事業主(韓国国内)
→ Naver Whale ON(完全無料、500人・無制限 - 2021年基準、再検証が必要)
会議要約をナレッジベースとして残したいチーム
→ Zoom/Webex AI要約+別のノートツールを併用
自組織の実際の会議パターンをまず整理し、その上に最新の料金プランと無料プランの条件を重ねれば、予想外の有料転換のタイミングや会議中の強制終了を避けることができます。